llms.txtは、ChatGPT・Claude・Geminiなどの生成AI(大規模言語モデル、LLM)に向けて、ECサイトの概要と重要なページの一覧を伝えるためのテキストファイルです。生成AIはサイトの内容を読み取り、お客様の質問への回答や商品のおすすめ、会社や商品の情報の要約に使うことがあります。CS-Cart 4.21では、このllms.txtを管理画面から編集できます。

llms.txtを用意しておくと、生成AIに優先して読んでほしいページ(商品カテゴリー、配送・支払い、返品条件など)を示せます。マイページ・カート・絞り込み結果のような、内容を持たないページを案内から外せるのも利点です。期間限定のキャンペーンや古い支払い条件のページを載せないようにしておけば、価格や条件を誤って伝えられる可能性も減らせます。

このページでは、以下の内容を説明します。

  • llms.txtとrobots.txtの違い
  • llms.txtの編集画面を開く
  • llms.txtに書く内容
  • llms.txtの記入例

llms.txtとrobots.txtの違い

どちらも、検索エンジンやAIなどの外部のシステムに向けて、サイトのコンテンツの扱い方を伝えるファイルです。役割は、以下のように異なります。

  • robots.txt:ページへのアクセス(クロール)を許可するか、禁止するかを指定します。サイトの内容そのものは含みません。
  • llms.txt:サイトがどんな情報を提供しているか、どのページに重要で新しい情報があるかを説明します。サイトの構成の概要と、関連するページへのリンクを含められます。

両方を編集するときは、robots.txtでアクセスを禁止したページをllms.txtに載せないなど、内容が食い違わないようにしてください。robots.txtの編集方法は、robots.txtの編集をご覧ください。

llms.txtの編集画面を開く

管理画面の左メニューから「ウェブサイト > SEO」をクリック。

「SEOルール」の画面が開きますので、右上の「Llms.txt」ボタンをクリックします。画面の幅が狭いときは、ボタンが「…」(もっと)のメニューにまとめられているため、「…」をクリックしてから「Llms.txt」を選びます。

「SEOルール」の画面で、「…」のメニューにある「Llms.txt」を示した画面
SEOルール:Llms.txt

「編集: llms.txt」の画面が開きます。

llms.txtの編集画面
編集: llms.txt
  • 編集: llms.txt:llms.txtの内容を入力する欄。Markdown形式で書きます。

入力欄の下には、llms.txtの用途と記入方法の説明が表示されます。説明の中の「価格表」「サイトマップ」は、リンクになっています。

入力が終わったら、右上の「保存」ボタンをクリックします。

llms.txtに書く内容

ECサイトの全商品や全ページを並べる必要はありません。公式マニュアルと管理画面の説明では、リンクの数は20〜50件が目安とされています。商品の一覧は、自動で作られる価格表やサイトマップへのリンクで代用し、llms.txtには次のような要点をまとめます。

  • 主な商品カテゴリーと、取り扱う商品の特徴
  • 配送方法と支払方法の条件
  • 返品・交換のポリシー
  • ECサイト(ストアフロント)の一覧。複数のECサイトを運営している場合に記載します
  • 必要に応じて、ベストセラー商品のページ
  • 価格表とサイトマップへのリンク

価格表は「価格表」アドオン、XMLのサイトマップは「Googleサイトマップ」アドオンの機能です。どちらも、アドオンが有効になっている場合に使えます。

日本のECサイトでは、「特定商取引法に基づく表記」「プライバシーポリシー」「配送・送料について」「お支払い方法について」のページを載せておくと、生成AIが販売条件を答えるときの根拠になります。送料無料の条件など、変更する可能性がある内容は、llms.txtに直接書くより、その内容を説明したページへのリンクにしておくほうが更新の手間が少なくて済みます。

注意:llms.txtは、生成AIがサイトを読むときの手がかりを示す提案段階の形式です。すべてのAIサービスが読み取るとは限らず、検索結果やAIの回答に載ることを保証するものではありません。

llms.txtの記入例

llms.txtの書式は、llmstxt.orgで提案されています。基本の構成は、以下のとおりです。

  • 先頭の見出し(#):ECサイトの名前。唯一の必須項目です。
  • 引用(>):ECサイトの短い説明。
  • 見出し(##)ごとのリンクの一覧:- [ページ名](https://example.com/page/): 補足 の形で書きます。
  • 「Optional」の見出し:生成AIが省略してもよい、補助的なリンクをまとめる見出し。

たとえば、生活雑貨を扱うECサイト(ドメインをexample.comとした場合)では、次のように書きます。

# サンプル雑貨店

> 国産の生活雑貨とキッチン用品を扱うオンラインショップです。商品ページに、サイズ・素材・現在の価格を掲載しています。

## 主なページ

- [トップページ](https://example.com/): 新着商品とおすすめ商品
- [商品カテゴリー一覧](https://example.com/index.php?dispatch=categories.catalog): 全カテゴリー
- [ベストセラー](https://example.com/index.php?dispatch=products.bestsellers): よく売れている商品
- [会社概要](https://example.com/about/)
- [お問い合わせ](https://example.com/contact/)

## ご購入について

- [配送・送料について](https://example.com/shipping/): 配送業者、お届け日数、送料
- [お支払い方法について](https://example.com/payment/): 利用できる支払方法
- [返品・交換について](https://example.com/returns/): 返品の条件と期限
- [特定商取引法に基づく表記](https://example.com/tokushoho/)
- [プライバシーポリシー](https://example.com/privacy/)

## Optional

- [サイトマップ](https://example.com/sitemap.xml)

URLは、実際のECサイトのページのURLに置き換えてください。SEOアドオンでページのURLを変更している場合は、ECサイトで表示されるURLをそのまま使います。

ページのURLの設定については、SEOをご覧ください。

出典: CS-Cart 公式マニュアル(英語)