「Google reCAPTCHA」アドオンは、ECサイトのフォームを、プログラムによる自動送信(ボット)から守る機能です。人間のお客様には手間をかけずに、会員登録やお問い合わせを使ったスパム、パスワードの総当たりなどを防げます。CS-Cartにあらかじめ入っているアドオンのため、Googleで取得したキーを設定するだけで使い始められます。

使えるのは、Google reCAPTCHAの次の2種類です。

  • reCAPTCHA v2(チェックボックス):フォームに「私はロボットではありません」のチェックボックスを表示します。ボットの疑いがあるときだけ、画像を選ぶなどの追加の確認が求められます。
  • reCAPTCHA v3:画面には何も表示せず、裏側で操作の様子から人間らしさを点数にして判定します。お客様の操作は不要で、CS-Cart 4.12.1以降で利用できます。

v2とv3は、フォームごとに使い分けることも、片方だけを使うことも可能です。キーの設定が必要なのは、使う種類の分だけです。

このページでは、以下の内容を説明します。

  • Googleでサイトキーとシークレットキーを取得
  • アドオンの確認と設定画面の開き方
  • キーの設定(reCAPTCHA v2設定・reCAPTCHA v3設定)
  • reCAPTCHAを使うフォームの選択(ボット対策設定)
  • 除外国の設定
  • ECサイトでの表示
  • reCAPTCHAが表示されない・フォームを送信できない場合

Googleでサイトキーとシークレットキーを取得

reCAPTCHAを使うには、Googleの「reCAPTCHA の管理コンソール」でECサイトを登録し、サイトキーとシークレットキーの組を取得します。Googleの画面は変わることがあるため、ここでは要点だけを説明します。

Googleアカウントでログインして管理コンソールを開き、新しいサイトを登録します。登録時に、reCAPTCHAの種類(v2のチェックボックス、またはv3)を選び、ECサイトのドメイン名を入力してください。

取得のときは、次の点に注意してください。

  • v2とv3のキーは別物です。両方を使う場合は、v2用とv3用のキーの組をそれぞれ取得します。
  • 複数のECサイト(ストアフロント)を運営している場合も、キーの組は1つで足ります。登録時に、すべてのECサイトのドメインを追加してください。
  • シークレットキーは、ECサイトとGoogleの間で確認に使う秘密の値です。メールやチャットに貼り付けたり、画面のスクリーンショットに写したりしないよう管理しましょう。

アドオンの確認と設定画面の開き方

管理画面の左メニューから「アドオン > ダウンロードしたアドオン」をクリック。

一覧から「Google reCAPTCHA」を探し、右端の状態が「有効」になっていることを確認してください。

アドオンの一覧で「Google reCAPTCHA」の行を示した画面
アドオンの管理:一覧

「Google reCAPTCHA」のアドオン名をクリックして、設定画面を開きます。

キーの設定

設定画面の「基本設定」タブをクリック。

タブの中に「一般」と「除外国」の2つのタブがあります。「一般」タブには、上から「reCAPTCHA v2設定」「reCAPTCHA v3設定」「ボット対策設定」の3つの区画が並びます。

「基本設定」タブの「一般」:reCAPTCHA v2設定とreCAPTCHA v3設定
アドオン設定:基本設定:一般

画面の上部には、このアドオンが対応するのは「Google reCAPTCHA v2: Checkbox」と「Google reCAPTCHA v3」だけである旨が表示されています。v2の「invisible reCAPTCHA バッジ」など、ほかの種類のキーは使えないため注意が必要です。

reCAPTCHA v2設定

v2のチェックボックスを使う場合に、以下の項目を設定します。

  • サイトキー:必須項目:Googleで取得したv2用のサイトキー。ECサイトにチェックボックスを表示するために使います。
  • シークレットキー:必須項目:Googleで取得したv2用のシークレットキー。お客様の操作が正しいかを、ECサイトがGoogleに問い合わせるときに使います。
  • テーマ:チェックボックスの配色を「ライト」「ダーク」から選択。ECサイトのデザインが暗い色の場合は「ダーク」が合います。
  • サイズ:チェックボックスの大きさを「普通」「コンパクト」から選択。幅の狭いフォームやスマートフォンで表示が崩れるときは「コンパクト」を試してください。
  • タイプ:追加の確認が必要になったときの方式を、「画像」と「音声」から選びます。

reCAPTCHA v3設定

v3を使う場合に、以下の項目を設定します。v3を使わない場合は空欄のままでかまいません。

  • サイトキー:Googleで取得したv3用のサイトキー。
  • シークレットキー:Googleで取得したv3用のシークレットキー。
  • スコア:確認に通るために必要な点数を、0.1〜0.9から選択。数値が大きいほど判定が厳しくなります。「0.9(一部の人間でも通過が難しい)」から「0.1(ボットでも通過可能)」までがあり、推奨値は「0.5」です。

注意:スコアを高くしすぎると、通常のお客様までボットと判定され、会員登録や注文ができなくなるおそれがあります。まずは推奨値の「0.5」で運用し、スパムが減らない場合に少しずつ上げるのがおすすめです。

reCAPTCHAを使うフォームの選択

「一般」タブの「ボット対策設定」で、フォームごとに「reCAPTCHA v2」「reCAPTCHA v3」「なし」のどれを使うかを選びます。同じECサイトの中で、フォームによってv2とv3を使い分けることも可能です。

「ボット対策設定」でフォームごとにreCAPTCHAの種類を選ぶ画面
アドオン設定:基本設定:一般:ボット対策設定

選べるフォームは、以下のとおりです(画像は一部)。

  • ログインフォーム
  • 会員情報登録フォームの作成・編集
  • パスワード回復フォーム
  • 注文手続き (会員情報) フォーム
  • 注文検索
  • 入荷お知らせメール送信フォーム
  • 購読フォーム:メールマガジンの購読の申し込み。
  • ギフト券購入フォーム
  • 電話で今すぐワンクリック購入:「電話リクエスト」アドオンのフォーム。
  • カスタムフォーム:「ページ」で作るお問い合わせフォームなど。
  • コメントとレビューの投稿フォーム

どのフォームに設定するか迷う場合は、ボットに狙われやすい「会員情報登録フォームの作成・編集」「パスワード回復フォーム」「購読フォーム」「カスタムフォーム」から始めるとよいでしょう。たとえば、お問い合わせフォームに海外からの迷惑な書き込みが続く場合は、「カスタムフォーム」をv2にします。一方、注文手続きは、手間が増えると購入をやめるお客様が出やすい画面です。「注文手続き (会員情報) フォーム」には、お客様の操作が不要なv3が向いています。

区画の末尾には、2つのチェックボックスがあります。

「ボット対策設定」の末尾のチェックボックス
アドオン設定:基本設定:一般:ボット対策設定
  • ログイン中には認証を使用しない:チェックを入れると、ログインしているお客様にはreCAPTCHAの確認を求めません。会員のお客様の手間を減らせます。
  • 初回の認証成功後は認証を使用しない:チェックを入れると、一度確認に通ったお客様には、同じセッションの間は再び確認を求めません。

除外国の設定

「基本設定」タブの中の「除外国」タブをクリック。

ここで選んだ国からの訪問者には、Google reCAPTCHAを使いません。代わりに、画面に表示された文字を入力する方式の確認が表示されます。画面の例では、「China」「Congo」「Islamic Republic of Iran」が選ばれています。

「除外国」タブで国を選ぶ画面
アドオン設定:基本設定:除外国

右側の「利用可能フィールド」で国を選び、矢印のボタンで左側の「選択済項目」に移します。除外をやめる場合は、左側から右側に戻します。

Googleのサービスに接続しにくい国のお客様は、reCAPTCHAを読み込めず、フォームを送信できなくなるおそれがあります。海外からの注文も受け付けていて、そうした国のお客様がいる場合に使う設定です。国内のお客様だけを対象にしているECサイトでは、通常は変更する必要はありません。

すべての設定が終わったら、右上の「保存」ボタンをクリックします。

ECサイトでの表示

v2を選んだフォームには、「私はロボットではありません」のチェックボックスが表示されます。お客様がチェックを入れ、必要に応じて画像などの確認に答えると、フォームを送信できます。

v3を選んだフォームには、チェックボックスは表示されません。お客様はいつもどおり入力して送信するだけで、判定は裏側で行われます。

reCAPTCHAを使うと、お客様のブラウザからGoogleに、操作の情報などが送られます。プライバシーポリシーに、Googleのサービスを使っていることを記載しておくことをお勧めします。記載内容の詳細は専門家にご確認ください。

reCAPTCHAが表示されない・フォームを送信できない場合

次の点を順に確認してください。

  • キーが入っているか:フォームで選んだ種類(v2またはv3)のサイトキーとシークレットキーが、「基本設定」タブに入力されているか。
  • キーの種類が合っているか:v2の欄にv3のキーを入れるなど、種類を取り違えていないか。v2とv3のキーは別物です。
  • ドメインが登録されているか:Googleの管理コンソールで、ECサイトのドメイン(複数のECサイトがある場合はすべて)が登録されているか。ドメインを変更したときは、Google側の登録も変更が必要です。
  • スコアが厳しすぎないか:v3で通常のお客様も送信できない場合は、「スコア」を推奨値の「0.5」に戻します。

フォームを使う機能については、電話リクエストやコメントとレビュー、お客様の声もご覧ください。

出典: CS-Cart 公式マニュアル(英語)