RPAテクノロジーズ株式会社が提供するエンタープライズRPA「Blue Prism」のユーザーサポート用Webサイトの新規構築プロジェクト。
コンサルティングから要件定義、設計、WordPressでのWebサイト構築、サーバ及びシステム保守まで実施。
プロジェクト概要
- クライアント:RPAテクノロジーズ株式会社
- Webサイト名:Blue Prism ユーザーサポート用Webサイト
- 公開日:2018年6月4日
構築時の経営課題
RPAテクノロジーズ株式会社(以下、RPAテクノロジーズ)では、経営課題として、購入前ユーザーや購入後ユーザーだけでなく、セールスパートナー、テクニカルパートナーに対するユーザーサポート用Webサイトの構築を必要としておりました。
ターゲット別で異なる情報を提供
これは、エンタープライズ向けRPA「Blue Prism」のインストーラーやオブジェクト、テンプレート、技術情報などの情報を、オンラインで誰もが簡単に、且つ購入前ユーザー、購入後ユーザー、セールスパートナー、テクニカルパートナーと、ターゲットとなるユーザー毎に必要な情報が異なった形で取得できる仕組みを必要としていたからです。
ZendeskとLitmosとの連携
また、ユーザーサポートサイトでは、ユーザーからの問い合わせとFAQ、コミュニティについてはカスタマーサービスソフトウェア&サポートチケットシステムの「Zendesk」の導入、「Blue Prism」の操作を動画やテキストによるって学べる学習管理システム (LMS)の「Litmos」の導入が予定されていたため、これらの二つに対して、アカウントの管理とログインが行える仕組みも必要でした。
経営課題の解決方法
リソース・シェアリングでは、課題解決の方法として、Blue PrismエンタープライズRPA導入サービスで導入したWordPressを活用することで、低コスト・短納期でクローズのユーザーサポートサイトを構築する提案を行いました。
WordPressでクローズドサイトを構築
元々のWordPressで構築したWebサイトに機能追加することで、会員管理を行えるユーザーサポート用Webサイトを構築。
ZendeskとLitmosにシングル・サイン・オン(SSO)
また、 カスタマーサービスソフトウェア&サポートチケットシステムの「Zendesk」と 学習管理システム (LMS)の「Litmos」 には、WordPress側のユーザーサポートサイトにログイン後は、シングル・サイン・オン(SSO)で連携ができるようにいたしました。
ユーザーステータス別で表示情報を変更
ユーザーサポート用Webサイトでは、ユーザー登録からユーザー情報の変更までできるユーザー管理機能、購入前・トライアルユーザー・購入後というようにユーザーのステータスに応じて表示される情報を変えるユーザー権限管理機能、インストーラーやオブジェクト、テンプレートといったファイルとPDFを管理画面上から設定してユーザー権限に応じて表示をさせるコンテンツ管理機能が必要です。
Pluginやthemeを活用
そこで、これらの管理機能については、WordPressのPlugin(プラグイン)やtheme(テーマ)のカスタマイズで必要な機能の構築を行う事となりました。
プロジェクトの実施
要件定義から設計
リソース・シェアリングでは、全ての案件で要件定義書や機能設計書などのドキュメントを作成して、クライアントと共通認識を得るようにしています。
このプロジェクトにおいても、ユーザーサポート用Webサイトに必要な要件定義を行い、そこから必要な画面と機能の洗い出しを行って機能設計書を作成しました。
開発
ユーザーサポート用Webサイトを構築するためには、WordPress自体が持っているユーザー管理機能だけでは賄えないため、独自のPlugin(プラグイン)構築も考慮に入れながらユーザー管理用のPlugin(プラグイン)検証と選定を実施。
その中から、WordPressのログイン管理を使わずに、独自のログイン画面、ユーザー登録画面、詳細なユーザー権限設定が行える Plugin(プラグイン) として、最終的に「Ultimate Member」Plugin(プラグイン)をベースにカスタマイズを行う事で必要な機能を構築して導入を行いました。
Zendeskとの連携
「Zendesk」との接続ついては、「Zendesk」が「Zendesk for WordPress」という専用のPlugin(プラグイン)を用意されています。
しかし、Zendesk for WordPress Plugin(プラグイン)は最新のZendeskのAPIに対応していないで書いたように、Zendeskへの接続URLはSSLが必須になっているのに対し、「Zendesk Support for WordPress」Plugin(プラグイン)が対応していませんでしたので、URLをSSL化対応のカスタマイズを実施。
また、「Ultimate Member」Plugin(プラグイン)を使ったWordPressのユーザー管理機能をカスタマイズして、「Zendesk」のユーザーの自動生成などのユーザー管理機能とWordPressユーザからのシングル・サイン・オン(SSO)を実現しました。
Litmosとの連携
「Litmos」との接続ついては、Users (API) – How to set up Single-Sign-On(英語)やDeveloper APIといった情報と共に、Githubに「Litmos plugin for WordPress」が公開されています。
ただし、そのままでは利用ができませんので「Zendesk」と同じく「Ultimate Member」Plugin(プラグイン)のカスタマイズを実施し、「Litmos」ユーザーの自動生成などのユーザー管理機能、ユーザーのActivate化、非Activate化管理、WordPressユーザからのシングル・サイン・オン(SSO)を実現しました。
ユーザー管理機能
「Ultimate Member」Plugin(プラグイン)を導入したことで、ユーザー管理は基本的に 「Ultimate Member」Plugin(プラグイン)の機能を使って、WordPressの管理画面とは別に、独自のユーザー登録画面、ログイン画面を用意。
また、 ユーザーサポート用Webサイト には必須のユーザー権限管理機能も 「Ultimate Member」Plugin(プラグイン) のものを利用しています。
ユーザー登録の新規登録に対しては、承認や拒否、無効化などが行えるユーザー管理機能と、ユーザーに対して権限を設定するユーザー権限管理機能も「Ultimate Member」Plugin(プラグイン) を利用して構築。
コンテンツへの権限設定
コンテンツの権限設定については、「Ultimate Member」Plugin(プラグイン)のコンテンツに対するユーザー権限管理機能を使って、ユーザー権限毎に利用できるメニューとコンテンツの設定を個別に行っています。
ダウンロード機能と情報閲覧機能
ユーザーサポート用Webサイトにおいては、ユーザー権限毎にダウンロードできるインストーラーやオブジェクト、テンプレート、PDFが異なるため、管理画面からユーザー権限に応じたページやダウンロードコンテンツを表示し、ダウンロード可能/不可能の制御を行えるように独自機能を構築。
教育系の各種PDFドキュメントについては、ユーザー権限毎に表示情報をコントロールし、カテゴリーの絞り込みを行って閲覧ができる仕組みを用意しています。
管理者画面からは、ダウンロード数のカウントやファイル管理の設定が可能。
WordPressの管理画面を使う事で、ブログ投稿と同じ形でファイルやPDFを管理ができ、ユーザー権限設定も行えます。