運転免許証番号の構造と番号が正しいかどうかを調べる方法

公開日: 2019/04/12 更新日: 2019/04/12
カテゴリー: Webシステム開発
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Webシステムの開発において、個人情報入力がある場合には、運転免許証番号と免許証画像をアップロードさせるケースがあります。

これは、出来るだけ個人を特定するための情報として取得をしますが、運転免許証番号に適当なものを入れられてはあまり意味がありません。

そこで、 運転免許証番号がどういった構造になっているのか、また正しいかどうかをチェックする方法があるのかについて調べてみました。

運転免許証番号は12桁で構成

IC運転免許証の仕様については、警察庁:運転免許証及び運転免許証作成システム等の仕様の改正について(PDF)という資料が公式に存在しています。

これを見ると、免許証の番号、免許の年月日、交付年月日、有効期間の末日、免許の種類、氏名、住所、生年月日、免許証の色区分、免許の条件、公安委員会名、顔写真、本籍、暗証番号1、暗証番号2の情報が入っているのがわかります。

一方、運転免許証番号について、明確に論拠を示している公式ドキュメントは見つかりませんでした。

ただ、調べてみると沖縄県警が出している運転免許事務取扱要領の制定について(PDF)には、以下の記述があります。

免許証番号は、県警察電算処理システムの電子計算機で管理し、新規免許登録時に付与されるが、公安委員会コード、年号記号、交付番号及び再交付記号並びにチェックデジット(12桁の数)をもって構成する。

ここから免許証番号が12桁で構成されており、番号には公安委員会コード、年号記号、交付番号、再交付記号、チェックデジットが入っているのがわかります。

他に公式なドキュメントは見つかりませんでしたが、免許証番号についてはどういった構成になっているかがわかっていますので、「309212345610」という免許証番号を例にしてそれぞれの構成を見ていきましょう。

3 0 9 2 1 2 3 4 5 6 1 0
公安委員会
コード
年号記号 交付番号 チェック
デジット
再交付
記号

公安委員会コード

頭二つの数字は、各都道府県の公安委員会コードで、初めて運転免許証の交付を受けた公安委員会のコードが記載されています。

「309112345610」の例でいくと、「30」が公安委員会コードになり、これは東京都を示しています。

各都道府県の公安委員会コードは以下のようになっています。

北海道 北海道本部 函館 旭川 釧路 北見
10 11 12 13 14
東北 青森 岩手 宮城 秋田 山形 福島
20 21 22 23 24 25
関東甲信越 東京 茨城 栃木 群馬 埼玉 千葉
30 40 41 42 43 44
神奈川 新潟 山梨 長野 静岡
45 46 47 48 49
北陸・中部 富山 石川 福井 岐阜 愛知 三重
50 51 52 53 54 55
関西 滋賀 京都 大阪 兵庫 奈良 和歌山
60 61 62 63 64 65
中国 鳥取 島根 岡山 広島 山口
70 71 72 73 74
四国 徳島 香川 愛媛 高知
80 81 82 83
九州・沖縄 福岡 佐賀 長崎 熊本
90 91 92 93
大分 宮崎 鹿児島 沖縄
94 95 96 97

年号記号

3桁目と4桁目の数字は、初めて免許を取得した年の西暦下2桁になっています。

「309212345690」の例でいくと、「92」が年号記号になり、1992年に取得をした事を示しています。

ただし、これには例外があって免許証の更新手続きに不備があると、年号記号が変更となるケースも稀にあるようです。

交付番号

最初の4桁と下2桁の間にある6桁の交付番号は、各公安委員会で管理するのための数字で、各都道府県毎の重複しない一連番号です。

「309212345690」の例でいくと、「123456」が交付番号になりますが、どのようなルールで作成されているかは不明です。

チェックデジット

最後から2番目の数字、11桁目はチェックデジットという入力した際の数列の誤りを検出する数値です。

Wikipedia:チェックデジット

チェックディジットは、符号が正しいものであるかどうかを検査するために符号に付加される数字である。これによって符号の冗長性を増し、誤りが発見できるようになる。

これは以下のように算出します。

まず、左から10個の数字にそれぞれ、5,4,3,2,7,6,5,4,3,2をかけて合計します。

「309212345690」の例でいくと以下のようになります。

5×3+4×0+3×9+2×2+7×1+6×2+5×3+4×4+3×5+2×6=123

次に、これを11で割って余りを出します。

123÷11=11 余り 2

さらに、11から余りを引きます。

11-2=9

算出されたチェックデジットは「9」となり、「309212345690」の最後から2番目「9」と確かに一致しています。

再交付記号

一番最後の1桁の再交付記号は、運転免許証を再発行した回数です。

「309212345690」の例でいくと、「0」が再交付記号になり、再発行がされた事がないのを示しています。

この数字は紛失・盗難などで再発行する度に増えていきますが、10回再発行された場合には「1」と記載されます。

免許の更新や区分変更の際は番号は変わらず、破損や汚れなどでの再交付の場合には再交付記号が増える事はありません。

この再交付記号ですが、あまりに再発行の回数が多いと「偽造など悪用されていないか」とか、「だらしのない人」と見なされて住宅ローンなどの借入に通らない場合があるようですので、再発行になるような事態は出来るだけ避けた方がいいですね。

日本花子さんの運転免許証は?

ちなみに警察庁の運転免許の更新等運転免許に関する諸手続についてに掲載されている運転免許証サンプルの日本花子さん。

日本花子さんの免許証

日本花子さんの免許証

取得免許種類の欄が全て埋まっている「フルビット免許証」だというので話題となりましたが、免許証番号が「012345678900」となっていまして、公安委員会コードが「01」というのがそもそもないのでありえない番号ですね。

また、実際にチェックデジットを調べてみると「2」となるところが「0」になっていますので、この点でもありえないということになります。

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