SEO

SEOとは、Search Engine Optimizationの頭文字を取ったもので、日本語にすると検索エンジン最適化になります。

CS-CartやMulti-Vendordには、インストール時に有効化されている公式の「SEO」アドオンが用意されており、これはECサイトを検索エンジン向けに最適化して、検索順位を向上させることを目的としています。

検索エンジン最適化の方法としては、「SEO」アドオンを使わないとECサイトのURLが、http://www.example.com/index.php?dispatch=products.view&product_id=1533 というような動的なURLになってしまうところを、http://www.example.com/true_product_name.html のように、検索エンジンが望む形のURLに変換してくれます。

こういった形のURLの構造は、検索エンジンがECサイトのインデックスを作成するのに役立つだけでなく、ユーザーにとってもわかりやすいものとなります。

「SEO」アドオンを使用するには、Web サーバに URLを書き換える機能がインストールされている必要があります。

Apache HTTP Serverでは、mod_rewriteモジュールが必要で、Microsoft Internet Information Server (IIS) の場合には、ISAPI_Rewriteが必要です。

SEOの設定

SEOの設定は、以下の手順で行います。

管理画面の上部にあるメニューから「アドオン > アドオンの管理]」をクリック。

SEOのアドオンが有効化されていることを確認してください。

SEOの基本設定

SEOの基本設定を行うには、管理画面の上部メニューから「アドオン > アドオンの管理」 で「SEO」アドオンの名前をクリックするか、「SEO」アドオンにマウスを乗せると表示される「歯車」マークをクリックして、プルダウンメニューから「基本設定」をクリックします。

基本設定:SEO
基本設定:SEO

基本設定:SEOの画面では、以下の項目を設定します。

  • 商品用SEO URLフォーマット:ECサイトの商品ページのURLのフォーマットを以下から選択します。
    • /商品名/
    • /商品名.html
    • /カテゴリー名/サブカテゴリー名/商品名/
    • /カテゴリー名/サブカテゴリー名/商品名.html
  • カテゴリー用SEO URLフォーマット:ECサイトのカテゴリーページのURLのフォーマットを以下から選択します。
    • /親カテゴリー/カテゴリー-[ページ-2].html
    • /親カテゴリー/カテゴリー/[ページ-2]/
    • /カテゴリー-[ページ-2].html
    • /カテゴリー/[ページ-2]/
  • ページ用SEO URLフォーマット:ECサイトのページのURLのフォーマットを以下から選択します。
    • /親ページ/ページ.html
    • /親ページ/ページ/
    • /ページ.html
    • /ページ/
  • その他のSEO URLフォーマット:その他のアイテムのURLのフォーマットを以下から選択します。
    • /アイテム/
    • /アイテム.html
  • URLに追加する言語を表示:ここにチェックを入れると、URL に言語のコードが含まれます。コードは、ホスト名とディレクトリ名の後に続きます。
    例えば、このオプションが有効になっていて、英語が使用されていると、以下のようなURLになります。
    http://demo.cs-cart.com/en/adidas-mens-climacool-mesh-polos.html
    このオプションが無効になっている場合、以下のようなURLになります。
    http://demo.cs-cart.com/adidas-mens-climacool-mesh-polos.html
  • すべての言語で共通のURLを使用する:ここにチェックを入れると、現在のページの言語に関係なく、同じURLがページのアドレス指定に使用されます。チェックが入っていない場合には、ページが表示される言語毎に個別のURLが利用されます。
  • マルチバイト文字のURLに対応する:ここにチェックを入れると、URLにマルチバイト文字を利用することが出来るようになります。

SEOルール

SEOの設定を行うには、以下の手順で行います。

管理画面の上部メニューから「ウェブサイト> SEO」をクリックすると、SEOルールの画面が開きます。

SEOルール
SEOルール

SEOルールの画面では、ECサイトのURL書き換えルールを設定することができます。

例えば、 http://www.example.com/index.php?dispatch=auth.login_form といったURLを、http://www.example.com/login のような検索エンジン向けに最適化されたユーザーフレンドリーな URLに変換できます

さらに、提供される多言語サポートにより、ECサイトは異なる言語の検索エンジンクローラーによってインデックス作成がされます。

ここでは、元のURLと書き換えるURLを指定する必要があります。

  • ”dispatch”パラメータの値:標準URLからのdispatchパラメータの値(例えば、auth.login_formのURL http://www.example.com/index.php?dispatch=auth.login_form の場合)
  • SEO用名称:標準URLが変更された値(例えば、auth.login_formだとlogin)。必要に応じて、この値を.html拡張子で指定できます。

301リダイレクト

301リダイレクトは、お客様を古いページから新しいページにリダイレクトすることができます。

リダイレクトは、該当のURLが見つからない場合にのみ機能し、ECサイトで表示できない場合でも、無効化されたオブジェクトは引き続き存在しますので、そのオブジェクトからのリダイレクトは機能しません。

ただし、そのオブジェクトを削除するか、その SEO 名を変更すると、リダイレクトは機能します。

301リダイレクトのリストへの追加は、自動か手動で行えます。

アイテム (カテゴリーや商品など)の編集画面で SEO 名を変更すると、該当ページの URL がこのリストに自動的に追加されます。

自動でリダイレクトを追加する場合

以下の手順でSEO名を変更すると、301リダイレクトに自動で追加されます。

管理画面の上部メニューから「商品 > カテゴリー」をクリック。

カテゴリー
カテゴリー

変更したいカテゴリーをクリックして、編集ページを開きます。

カテゴリー:一般
カテゴリー:一般

「アドオン」タブを選択し、SEO用名称を変更します。

SEO用名称を変更すると、「旧URLからリダイレクトを作成」 チェックボックスが表示されて、有効になります。

リダイレクトが不要な場合には、このチェックボックスを外します。

右上の「保存」ボタンをクリックして保存を完了させます。

301リダイレクトに自動で追加
301リダイレクトに自動で追加

該当するカテゴリーを含むカテゴリ―全てのURLが、管理画面の上部メニュー「ウェブサイト > SEO > 301リダイレクト」に自動で追加されています。

301リダイレクトに手動で追加する場合

301リダイレクトに手動で追加するには、以下の手順で行います。

管理画面の上部メニューから「ウェブサイト > SEO > 301リダイレクト」をクリック。

カテゴリー
カテゴリー

カテゴリ―一覧のページで、右上にある「+」ボタンをクリック。

リダイレクトの追加
リダイレクトの追加

ポップアップウィンドウで「リダイレクトの追加」が開きますので、以下の項目を設定します。

  • 旧URL:リダイレクトをさせたいURLを入力します。たとえば、リダイレクトさせたいURLが http://example.com/path/to/object の場合、/path/to/object と入力する必要があります
  • 新URL:リダイレクトさせたいURLにアクセスしたときに、ユーザーがリダイレクトされる新しいページのURLを設定します。
    • カスタム:自分でURLを設定します。
    • カテゴリー:リストから目的のカテゴリーを選択します。
    • 商品:リストから目的の商品を選択します。
    • ページ:リストから目的のページを選択します。

全ての設定が完了したら、右下の「登録」ボタンをクリックすると、新しいリダイレクトがリストに追加されます。

SEO用名称に数字が追加されている場合

同じ名前が別のオブジェクト (商品やカテゴリーなど) で既に使用されている場合、SEO用名称に数字が追加されます。

管理者が2つのカテゴリ(商品やメーカーなど)に同じ名前を付けた場合、CS-Cartは2番目のカテゴリーのSEO名に自動的に1を追加するように設計されています。

例えば、管理者が SEO用名称でBooksをカテゴリーに指定した後、別のカテゴリーに同じ名前を付けた場合、CS-Cart は2番目のカテゴリーに1を追加します。

つまり、最初のカテゴリーにはBooksという名前が付けられ、2番目のカテゴリにはBooks1という名前が付けられるということです。

管理者がさらにSEO用名称にBooksをもう1つのカテゴリに指定した場合には、CS-Cart はこのカテゴリのSEO用名称に1-2を追加して、Books1-2とします。

リダイレクトがうまくいかない場合

リダイレクトが機能しない場合には、以下の検証を行ってください。

  • CS-Cartのルートディレクトリに、CS-Cartのデフォルトの .htaccessあるかどうかを確認します。
  • サーバが.htaccessをサポートしていることを確認してください。
    CS-Cartのルート ディレクトリにある.htaccessを変更します。
DirectoryIndex index.html index.php

を以下のように変更。

DirectoryIndex store_closed.html index.php
  • ファイルを保存します。
  • ECをサイトにアクセスしてみてください(http://www.your_domain.com/your_cscart_directory/ your_domain.com のところを自分のドメインに、your_cscart_directory はCS-Cartがインストールされているディレクトリに置き換えてください。)
    もし、ストアクローズドページが表示された場合には、サーバで.htaccessがサポートされています。このページが表示されない場合は、サーバ管理者に連絡をしてください。
  • 「SEO」アドオンは、サーバのmod_rewrite Apache モジュールを使用しますので、このモジュールがサーバにインストールされているかどうかを確認します。
    ECサイトの管理画面にログインし、上部メニューから「一般設定 > ログ」 にアクセス。
    歯車ボタンをクリックして、ドロップダウン メニューから「PHP情報」をクリックすると、phpinfo関数の結果を表示する新しいページが開きます。
ログ
ログ

開いたページでmod_rewriteを検索します。

mod_rewriteがサーバにインストールされている場合は、Loaded Modulesセクションにありますが、mod_rewriteが見つからない場合は、サーバ管理者に連絡をしてください。

CS-Cartがルート ディレクトリにインストールされていない場合は、ルートディレクトリにある.htaccessを変更します。

# RewriteBase /

を以下のように変更。

RewriteBase /your_cscart_directory

your_cscart_directory は、ルートディレクトリからの相対ディレクトリパスです。