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新型コロナウイルス感染症の感染拡大により「緊急事態宣言」が全国に出され、「家にいよう」や「ステイホーム」が言われています。

これにより、リモートワークをしている人も多いと思いますが、臨時休校の子供たちがオンラインでの授業だけでなく、動画視聴をしていることでインターネットのトラフィックが大幅に増え、「インターネットの速度が遅くなった」という話が聞かれます。

実際、以前「Bフレッツ マンションタイプ」と「イッツコム」の回線スピードを比較してみたで計測した時のデータが以下の通り。

・フレッツ光 マンションタイプ+BIGLOBE 下り

データ項目速度
1回目 NTTPC(WebARENA)19.69Mbps (2.46MB/sec)
2回目 NTTPC(WebARENA)26.71Mbps (3.34MB/sec)
推定転送速度26.71Mbps (3.34MB/sec)
フレッツ光 マンションタイプ+BIGLOBE 下り

フレッツ光 マンションタイプ+BIGLOBE 上り

データ項目速度他
データ転送速度20.35Mbps (2.54MB/sec)
アップロードデータ容量1000kB
アップロードに要した時間0.393秒
フレッツ光 マンションタイプ+BIGLOBE 上り

これに対して、現在の平日14時時点の速度が下り7.46Mbps、上り27.9Mbsですので、下りが極端に遅くなっています。

平日14時時点での速度
平日14時時点での速度

そこで実際にNTT側ではどうなっているのか調べてみると、トラフィック自体は新型コロナウィルス感染拡大による影響が出る前と比較するとかなり増加をしていました。

NTT東日本の状況

NTT東日本の状況については、新型コロナウイルス( COVID-19 )に対するNTT東日本の取り組みのページにある「通信インフラの開通・保守、コールセンター業務等:ネットワークのトラフィックについて」に記載がありました。

NTT東日本 ネットワークのトラフィック
NTT東日本 ネットワークのトラフィック

4月20日週の東日本全域のトラフィック総量について、前週と比較し、

・平日: 昼間帯 最大 6%増加、夜間帯ピークトラフィック 2%増加
・土日: 昼間帯 最大 5%減少、夜間帯ピークトラフィック 2%増加
※昼間帯: 9時~17時

新型コロナウィルス感染拡大による影響が出る前(平日:2月25日(火)週、土日:2月29日(土)・3月1日(日))と比較し、

・平日: 昼間帯 最大56%増加、夜間帯ピークトラフィック 8%増加
・土日: 昼間帯 最大15%増加、夜間帯ピークトラフィック 10%増加

NTT東日本:新型コロナウイルス( COVID-19 )に対するNTT東日本の取り組み

ただし、全体容量としてはピークトラフィック量を踏まえたネットワーク設計をしているということで、問題はないという認識のようです。

これまでのピークトラフィック量を踏まえたネットワーク設計をしているため、現時点ではネットワーク全体の容量は十分に確保しています

NTT東日本:新型コロナウイルス( COVID-19 )に対するNTT東日本の取り組み

IIJの状況

次に大手プロバイダーのIIJが出している記事がありましたので、そちらから。

IIJ IPv6 IPoEトラフィック推移: ダウンロード(上)とアップロード(下)
IIJ IPv6 IPoEトラフィック推移: ダウンロード(上)とアップロード(下)

具体的には、Googleが1.16倍、Amazonが1.16倍、Appleが1.14倍、Netflixが1.17倍、Facebookが1.10倍となっています。つまり、人気コンテンツはほぼ同様に伸びていて、特定のサービスが突出して増えたのではなく、全体が増えています。

IIJ:新型コロナウイルスのフレッツトラフィックへの影響

コンテンツの利用は、全体的増えているが、突出したものはありません。

マクロにみると、3月2日を境に明らかに平日昼間のトラフィックが増えています。平日の1日のトラフィック量でみるとアップロードで6%、ダウンロードで15%程増えています。1日のダウンロードで15%増というのは、平日と休日の違いぐらいとも言えますが、通常半年から1年ぐらいかかる増加が1日で起こったと捉える事もできます。

IIJ:新型コロナウイルスのフレッツトラフィックへの影響

トラフィックは15%程度増えているが、大した影響はないようです。

終端装置の問題か?

ただし、ここで考えられるのが終端装置の問題です。

IIJのフレッツサービスには、図1に示した従来からのPPPoEの他にIPv6 IPoEがあります。PPPoEは終端装置での輻輳が問題となっていて、最近ではIPoEの利用を勧めるISPが増えています。

IIJ:新型コロナウイルスのフレッツトラフィックへの影響

上記のIIJのレポートでも指摘している終端装置の輻輳とは、NTTの局内にあるNTTフレッツとプロバイダを接続している終端装置が混雑しているというもの。

この終端装置はプロバイダごとに用意され設置されていますが、装置単体では通信容量に限界があり、ユーザ増加やトラフィック増加に伴って終端装置を増やして行く事が必要になります。

しかし、増設基準をNTTが決めているため、トラフィックが増えても終端装置は増やしてくれず、今回のように一人当たりのトラフィックが増えた場合には対応してくれないというのが以前から問題となっていました。

ここがボトルネックだとすると、どんなに全体のNTT側のトラフィックやプロバイダのトラフィックだけ見ていても、ユーザー一人当たりのトラフィックが増えると混雑する状況が発生します。

IPoE方式に変更する

これを回避するには、接続方式を現状のPPPoE方式からIPoE方式に変更する、という方法があります。

PPPoE(PPP over Ethernet)方式は、電話回線を前提としたルールを「イーサネット」(Ethernet)へ応用した接続方式です。

一方、IPoE(IP over Ethernet)方式のIP(アイピー)とは、Internet Protocol(インターネット・プロトコル)の略。

つまり、インターネットで情報を送受信するための基本的なルールであり、企業内のLANなどと同じ通信規格「イーサネット」(Ethernet)で、直接インターネットに接続する方式がIPoEです。

IPoE方式では、大容量のGWR(ゲートウェイルーター)を利用することになるため、ボトルネックとなっていた終端装置の混雑が解消され、安定した通信が可能になります。

また、PPPoEは電話回線での接続を行っていた時代の通信方式であるため、通信速度は最大200Mbpsですが、IPoEでの通信速度は最大100GBpsと高速な点でもメリットがあります。

IPoE方式への変更は、プロバイダが対応していれば基本は工事不要で変更が可能ですので、フレッツ光を利用している場合には、接続方式の変更を検討してみるのはアリですね。

IPoE方式に変更してみたら速度が大幅に改善した

早速BIGLOBEに申し込みをして、IPoE方式に変更をしてみたところ、下りが26.6Mbps、上りが38Mbpsと速度が大幅に改善しました。

IPoE方式に変更
IPoE方式に変更

平日昼間の時点で再度検証が必要ですが、取り急ぎ結果まで。

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