レートエリアを使う事で、ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便、福山通運の都道府県別での配送料金設定を行う事ができます。
ヤマト運輸を例に、設定方法について見ていきます。
ヤマト運輸の宅急便の場合
ヤマト運輸の場合、宅急便運賃一覧表:全国一覧を使って設定を行いますが、今回は関東から発送を行う前提とします。
この場合の料金テーブルは、以下のようになっています。
レートエリアで設定を行うのは、上部にあるエリア区分です。
例えば、レートエリアの右上にある「+」をクリックして、ヤマト運輸の関東を設定する場合。
- 名前:好きな名前を付けましょう。
- 国名:「Japan」を選択。
- 都道府県:料金テーブルに従って、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、神奈川県、東京都、山梨県を選択。
- 郵便番号:ブランク。
- 市区町村:ブランク。
- 住所:ブランク。
これを、全エリアに対して行います。
配送方法の設定
配送方法で、ヤマト運輸を追加します。
右上の「⁺」をクリック。
名前を「ヤマト運輸」として「登録」ボタンをクリック。
「配送期間と送料」タブをクリック。
「入力して検索できます…」のボックスをクリックすると、登録したレートエリアが表示されますので選択をして、レートのところにエリア別送料を入れていきます。
送料計算テスト
設定が完了したら、「送料計算テスト」で送料を確認します。
東京都から兵庫県までの料金が正しく計算されました。
重量で料金の細分化も可能
都道府県別料金を、重量別で細かく設定する事もできます。
CS-Cartは、サイズでの料金設定はできませんが、重量に対しては設定が可能です。
そこで、ヤマト運輸では各サイズに重量制限がありますので、これに合わせて料金設定を行います
「配送期間と送料」タブをクリックして、レートのボックスの横のマウスを持っていくと表示される「条件追加」をクリック。
重量条件以外に、価格条件や商品個数条件も表示されますが、今回は利用しません。
レートを0にして、重量の範囲と料金を設定していきます。
ここで注意が必要なのが、左のボックスの数値は含む、右のボックスの数値は含まない、という点です。
そのため、ヤマト運輸の60サイズは「2kgまで」で2kgを含みますが、この場合には上記のように「2.01kg」までと設定する必要があります。
これを全エリアに対して行えば、重量による料金の細分化ができます。
佐川急便の場合
佐川急便の場合、関東発 飛脚宅配便・飛脚ラージサイズ宅配便を使って設定を行います。
日本郵便の場合
日本郵便の場合、ゆうパック都道府県別基本運賃表を使って設定を行います。
福山通運の場合
福山通運の場合、料金表を使って設定を行います。
都道府県別で配送料金設定を行う場合の注意点
都道府県別で配送料金設定を行う場合には、レートエリアを使って設定を行います。
ただし、レートエリアで指定する範囲が、注文手続き時に一番詳細なレートエリアが適用されることになります。
たとえば、ヤマト運輸では、北東北は青森県、秋田県、岩手県がグループになっていますが、日本郵便では、東北という区分になっており、青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県というグループになっています。
これを、北東北と東北という別々のレートエリアにして登録しまうと、配送先住所が青森県だった場合に、北東北の方が含まれる都道府県が少ないので、日本郵便であるかは関係なく、こちらが適用されることになってしまいます。
そのため、複数の配送会社をユーザーに選択してもらいたい場合には、レートエリアは
- 北海道
- 青森
- 岩手
- …
というように、都道府県ごとに設定をして、配送方法のヤマト運輸、日本郵便の中にある「配送期間と送料」タブで、都道府県ごとに設定を行う必要があります。