2017年4月28日にヤマトホールディングスの山内雅喜社長と、傘下の宅配最大手ヤマト運輸の長尾裕社長が東京都内で記者会見して、宅配便の基本運賃を27年ぶりに値上げする方針を発表しました。
これに伴い、ヤマト運輸の公式サイトで詳細な内容がアップされています。
宅急便の基本運賃改定と各種サービスの内容変更および新設について
変更内容は大きく2点、宅急便のサービスの内容変更と運賃値上げ、ヤマト便のサービス内容変更及び運賃改定になります。
目次
まず宅急便の方は、平成29年9月末までに宅急便基本運賃(税抜き価格)に対して、60サイズ・80サイズが+140円、100サイズ・120サイズが+160円、140サイズ・160サイズが+180円の値上げとなります。
スキー宅急便(オールインワン型)は、現行の140サイズから160サイズに改定となり、ゴルフ宅急便は現行の120サイズから140サイズへ改定、スーツケースは実サイズを査定し、現行の上限サイズを120サイズから160サイズに改定となります。
クール宅急便、宅急便タイムサービス、超速宅急便、S-PAT9時便の付加料金については変更がありません。
集配の効率化に協力する個人に対しては、新たに割引制度を新設。
宅急便の配達時間帯の指定枠が変更されます。
宅急便の規格を超える荷物を運ぶヤマト便についても、サービス内容の変更と運賃の改定が行われます。
荷物1個当たりの重量制限、サイズ制限ができましたが、全国翌々日配達が可能となりました。
運賃については、発送元の地域別で異なるためにプレスリリースのページで個別に見ていただく必要がありますが、例えば東京23区から北海道に送る場合、以下のようになっています。
これは、宅急便やヤマト便のサイズを超えるイレギュラーなものは、ヤマトグループのヤマトホームコンビニエンス(株)が提供する「らくらく家財宅急便」にて集約する事で、効率化を図ろうというものだと思われます。
今回、宅急便については平成29年9月末までとまだ正式な日程が確定していませんが、ヤマト便については平成29年6月19日から改定が行われます。
ECサイトを運営されている方は、既にシステム改修や業務フローの変更対応の準備をされているでしょうが、正式な日程が決まった段階での順次対応が求められますね。