スマホ決済の「Square」がECサイトでの支払いに対応したAPIを解放

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スマートフォンやタブレットのイヤフォンジャックに四角形のカードリーダーを挿し込む事でクレジットカード決済端末として利用できるようにするサービスを提供している「Square」が、2017年5月9日に「Eコマース API」と「POS API」を含む6つのAPI群を日本でも利用できるよう開放しました。

Square、決済プラットフォームのAPIを日本でも開放

今回提供されるAPIを活用すれば、明朗な決済手数料と最短翌営業日入金、堅牢なセキュリティが特長のSquareの決済を、オンラインストアに組み込めるようになるほか、iOSまたはAndroidベースのPOSシステム(販売時点情報管理)と自由に連携させることができます。事業者は、実店舗とオンラインストアの、売上、在庫、顧客情報をひとつの管理画面でまとめて確認でき、販売チャネルによらず事業全体の動向を一目で把握することができます。

Square」は、税込価格4980円で販売しているICカードリーダーの「Square Reader」と「Square POSレジアプリ」を組み合わせて使い、決済手数料は対応しているVISA、MasterCard、 American Expressのカード種類を問わず3.25%、最短で翌営業日に振込みが行われます。

また、月額固定費や解約手数料など、決済額に対する手数料以外の費用は一切かからず、毎回の入金に際しての振込手数料も「Square」が負担するため、クレジット決済の件数が少なく、導入に関するコストやランニングコストを低く抑えたい場合には大変魅力的なサービスです。

さらに、POSレジや売上分析、顧客管理、在庫管理、従業員の勤怠管理などの機能も併せて利用する事が出来ます。

目次

EコマースAPI

今回解放されたAPIは、既にアメリカでは提供されていましたがその中でも、ECサイトのオンライン決済で「Square」を利用できるのが「Eコマース API」になります。

Square」の「Eコマース API」を使うと、Webサイトでオンライン決済ができるようになります。

「Eコマース API」は、以下のステップで処理が行われます。

  1. WebページにJavaScriptのライブラリを埋め込むと、Webページが表示される際にページに保護されたクレジットカードのフォームが埋め込まれた状態で表示されます。 このフォームは「SqPaymentForm」と呼ばれます。
  2. ユーザーは、クレジットカード情報を「SqPaymentForm」に入力します。
  3. Webページは「SqPaymentForm」からクレジットカードのノンス(nonce:number used onceの略。1回だけ使われる番号。ワンタイムトークンと呼ばれることもあります。)を取得します。これは24時間以内に有効期限が切れる1回限りのトークンです。 Webページからクレジットカードのノンスを、課金する金額と共にアプリケーションサーバに送ります。
  4. アプリケーションサーバは、クレジットカードのノンスと支払いの詳細をEコマースAPIに送信し、「Square」は支払い処理の結果を返します。
  5. アプリケーションサーバは、支払い処理の結果をWebページに送ります。
  6. Webページに、支払いの結果が表示されます。

REST、PHP、Ruby、その他の言語でのカード支払いの処理についての記述もありますので、詳細は以下をご覧ください。

Eコマース APIドキュメント(英語)
開発者ポータル
APIドキュメント(英語)

各種ECプラットフォームに対応

「Eコマース API」は、WeeblyEcwidWixWooCommerceMagentoで対応が行われています。

WeeblyとSquareを連携する
ecwid:Create a Square Online Store
Wix ストアで Square を決済方法として設定する(日本での対応の記載がまだありません。)
Square for WooCommerce
Magento:Square Payments

また、CS-Cartの方でもAdd-onが提供されています。

EZ Square Payments

Square」は、非常に手軽にクレジットカード決済を導入できますので、実店舗との連動などを含めて検討する場合、選択肢がまた広がったと言えると思います。

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