WordPressで構築できるWebサイトの5パターン

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WordPressは、Webサイトの構築フレームワークとしては大変便利で、Plugin(プラグイン)やカスタマイズをする事で様々なWebサイトを作る事ができます。

しかし、WordPressで作るのに向いているWebサイトと、そうでないものを見極めないと、使い難いものになったり、開発に大きな工数が掛かってしまったりという事にもなってしまいます。

そこで、今回はWordPressで構築するのに向いている5つのパターンとそれぞれに必要なPlugin(プラグイン)をまとめてみました。

目次

5つのパターン

WordPressで構築するのに向いているのは、WordPressが持っている4つの大きな機能である、CMS機能、ブログ機能、会員管理機能、マルチサイト機能を活かし、足りない機能はPlugin(プラグイン)導入で補えるWebサイトになります。

これは、大きく以下の5つになります。

  • LP(ランディングページ)サイト
  • 企業サイト
  • メディアサイト
  • ユーザー参加型サイト
  • ポータルサイト

LP(ランディングページ)サイト

LP(ランディングページ)サイトは、広告流入などを刈り取るためのランディングページをWordPressで構築するものです。

ランディングページに求められる機能としては、以下の二つになります。

  • 固定ページ、あるいはブログの新規作成・編集機能
  • お問合せフォーム機能

単なるLP(ランディングページ)を1枚だけ作って終わり、という場合ですとHTMLで作成するケースもあると思いますが、LP(ランディングページ)は流入広告に応じてパターンを作成する、タグラインを細かく変えたパターンを作成する、といったABテストを行うケースを行い、運用でチューニングを行うというケースが多いと思います。

その場合、毎回HTMLから組むのは大変ですので、テンプレート化して必要な要素だけ変更したパターンを作成するという場合に、固定ページやブログの機能を使えるWordPressはおすすめです

また、資料請求やお問合せといったコンバージョンを獲得する為のフォームについては、お問合せフォームをMW WP FormやContact Form7で作成ができます。

このように、CMS機能とフォームPlugin(プラグイン)だけで構築・運用ができるため、LP(ランディングページ)サイトはWordPressでの構築に向いてます。

LP(ランディングページ)サイトの構築事例としては、以下のようなものがあります。

Blue PrismエンタープライズRPA導入サービス
Blue PrismエンタープライズRPA導入サービス

企業サイト

企業サイトは、Webサイト全体は更新性があまり高くなく、ニュースやプレスリリース、IRといった記事のみ、更新性が求められます。

企業情報やサービス情報については、新規作成というよりも修正程度であり、基本構築後の修正はあまり想定されていません。

また、ニュースやプレスリリース、IRは、毎回個別のデザインが必要な訳ではなく、定型のデザインで誰でも簡単に素早く更新が出来る事が重視されます。

他には、お問合せも必要な機能としてあげられます。

このような企業サイトに求められる機能は、以下のようになります。

  • 固定ページの編集機能
  • ブログの新規作成・更新機能
  • お問合せフォーム機能

企業情報の編集機能は、固定ページの編集機能で対応し、ニュース、プレスリリース、IRの新規作成・更新機能はブログ機能、お問合せフォームはフォームPluginと言うように、WordPressの機能の全てを有効活用出来るのが、企業サイトです。

さらに、自社で取り扱っている商品の型番やサイズ、重量といった大量のページを掲載する場合にも、WordPressは便利です。

この場合、例えば金属機械部品を取り扱うメーカーなどが想定されますが、固定ページの機能拡張や、新たにブログを増やす形での対応で対応が可能です。

企業サイトの構築事例は、以下のようなものがあります。

株式会社イテレイティブ 企業Webサイト

株式会社イテレイティブ
株式会社イテレイティブ

メディアサイト

企業サイトは、ドライな情報を掲載する事が目的で、ニュース部分以外での更新性はあまり期待されませんが、メディアサイトはコンテンツを更新し続ける事が求められるWebサイトであり、基本的に企業が情報をユーザーに発信するオウンドメディアもこのメディアサイトに含まれます。

メディアサイトでは、コンテンツ発信のしやすさを重視しているため、ブログ機能についてもカテゴリーやサービスといった発信内容によって複数用意され、データの入力内容についても、表示したい内容に応じてカスタマイズが行われるケースが殆どです。

例えば、コスメに関するメディアの場合、コスメの商品情報を伝えるために、ブランド名、商品名、用途、商品名、価格、容量、発売日といった情報を盛り込んだブログを運用する、といった形です。

また、ユーザー管理においては、投稿を行うユーザーが社内だけでなく外部のライターであったり、投稿された投稿を確認して公開する編集者がいたりと、多くのユーザーの管理と権限に応じた階層化が必要になります。

さらに、高いデザイン性を維持しながら、多くのユーザーに利用させるために、投稿するコンテンツ内容に応じたデザインフォーマットも必要となります。

他にも、作成される投稿数が膨大な数に上り、大量のアクセス数が想定されるため、大規模アクセス対応、高速化対応が必須となります。

このようなメディアサイトに求められる機能は、主に以下のものになります。

  • ブログの新規作成・更新機能
  • カテゴリーやジャンルといった投稿したい内容に応じた形でブログを追加するカスタム投稿機能
  • デザイン規定を守り、投稿のクオリティを確保するデザインテンプレート機能
  • ユーザー権限の詳細な管理機能
  • 大量のページや大規模なアクセスを捌く高速化処理

WordPressは、基本機能のブログ機能とユーザー管理機能だけでも、簡単なメディアサイトやオウンドメディアができますが、カスタム投稿機能を簡単に作れるPlugin(プラグイン)の「Advanced Custom Fields」、デザインテンプレートを簡単に作れるPlugin(プラグイン)の「AddQuicktag」と言ったPlugin(プラグイン)を活用する事で、よりユーザーに情報を届けやすいメディアサイトの構築ができます。

また、以前構築したものとして、メジャースポーツ大会のWebサイトをWordPressで構築しましたが、選手情報や試合情報、対戦成績などの発信をし続けるメディアサイトとしての機能を備えていました。

他にも、出版社のWebサイトなども、メディアサイトの形を取っているものが多数あり、実際にWordPressでの構築事例も多数存在します。

メディアサイトの構築事例は、以下のようなものがあります。

GlamJP グラム
GlamJP グラム

ユーザー参加型サイト

ユーザー参加型サイトは、Webサイトの発信側だけでなく、ユーザーを参加させる形でコンテンツが成り立っているものです。

ユーザーの情報投稿を集めて掲載するもの以外にも、写真を投稿させるキャンペーン応募サイトや、最近流行りのユーザー間をマッチングさせるCtoCのWebサイトもユーザー参加型サイトになります。

ユーザー参加型サイトの場合、できるだけユーザーが簡単に投稿ができる機能と、投稿された情報をできるだけ簡単にアップできる機能の二つがポイントとなります。

また、特にキャンペーン応募サイトでは、投稿された情報がそのまま掲載される事がないため、応募データの承認機能が重要となります。

このようなユーザー参加型サイトに求められる機能は、主に以下のものになります。

  • ユーザーが簡単に会員登録や応募ができるフォーム機能
  • ユーザー情報の管理ができるユーザー管理機能
  • ブログの投稿・更新・承認・公開機能
  • 大量のページや大規模なアクセスを捌く高速化処理

ユーザー参加型サイトでは、ユーザーが参加するモチベーションを維持する事ができる事と、集めた情報を簡単に掲載するために、定型のフォームが用意されて情報をアップするものがほとんです。

また、投稿された情報は、ブログ形式で保存できるようにする事で、WordPressの基本機能を使って、できるだけ楽な形で承認及び公開を行う事ができます。

キャンペーン応募サイトの場合、応募ユーザー毎に大量のページを生成する必要があったり、テレビコマーシャル連動型のキャンペーンなどを実施すると、大規模なアクセスが発生しますので、高速化処理も重要となります。

ユーザー参加型サイトの構築事例は、以下のようなものがあります。

旅もじゃ 旅が始まるきっかけサイト
旅もじゃ 旅が始まるきっかけサイト

ポータルサイト

WordPressには、マルチサイト機能があります。

マルチサイト機能は、複数ドメインやサブドメイン、ディレクトリ単位で、複数のWordPressを管理できる機能です。

一つのWordPressで複数サイトの管理ができるため、機能や用途に応じてWebサイトを分けて管理する上においては大変便利です。

このマルチサイト機能を使って構築される事が多いのが、ポータルサイトです。

ポータルサイトは、グルメ情報を扱う「食べログ」や物件情報を扱う「SUUMO」などの、「専門性に特化して膨大な情報を格納している検索サイト」を指している事が一般的です。

しかし、WordPressで構築されるポータルサイトは、これには囚われません。

例えば、ショッピングモールのWebサイトをポータルサイトとして構築したケースでは、個別のディレクトリには各店舗を入れる事で、店舗毎にWeサイトの管理を行い、ブログでの情報発信をして、ポータルサイトトップでは、各店舗の発信情報、イベント情報、セール情報、求人情報などをまとめて表示を行いました。

また、大手不動産デベロッパーでは、マンション販売物件の個別Webサイトをサブドメインで構築し、ポータルサイトトップでは、各物件情報を一覧で見せる、という事を行ないました。

このようなポータルサイトに求められる機能は、主に以下のものになります。

  • 同一機能とテンプレートを持ったWebサイトを簡単に追加できる機能
  • 複数Webサイトを一括管理できる機能
  • 複数Webサイトの情報をポータルトップに表示する機能
  • 複数Webサイトの情報を検索できる機能

ポータルサイトは、WordPressのマルチサイト機能を使う事で、比較的簡単に構築ができます。

また、Webサイトを追加する際に、同一機能とデザインテンプレートを適用して追加するという事も簡単にできますので、Webサイトの構築・管理工数を大幅に下げる事もできます。

しかし、Plugin(プラグイン)によっては、マルチサイトに対応していないものもありますので、その点は注意が必要です。

できるだけカスタマイズ要素を少なくするために

WordPressで構築できる5つのパターンをご紹介してきましたが、もちろんこれ以外のものについてもWordPressでの構築は可能です。

例えば、ユーザー参加型サイトの変形として、会員だけにしか見れない会員サイトを構築する、といった事も可能です。

しかし、こちらで紹介した5つのパターンは、WordPressの基本機能を使う形で実現できるものが多いため、カスタマイズ要素を少なくできます。

これには、開発期間と工数を下げ、速やかなサービススタートができるメリットがあります。

そのため、まずはこれから構築をしたいWebサイトがWordPressでの構築に適しているのかについては、まずこの5パターンで検討をしてから行う事をオススメします。

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