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テスト用に構築しているLinuxサーバは、商用OSとして使われる事の多い Red Hat Enterprise Linux(RHEL)と互換性を持つフリーのLinuxディストリビューションとして開発されている CentOS を使っています。
現状使っているサーバは、CentOS 5.5だったんですが、PHPのバージョンを上げるついでに、先日リリースされた CentOS 5系の最新版 CentOS 5.10 にyumでアップグレードをしました。
@IT:「CentOS 5.10」が公開、MySQL 5.5に更新
目次
バージョンアップの方法
LinuxサーバでOSのアップグレードやPHP、Perl、MySQL等をインストールを行うには、以下の2つの方法があります。
- ソースコードからコンパイルしてインストールを行う
- yumやrpmを使ってインストールを行う
この二つの方法は以下のメリットとデメリットがあります。
ソースコードからコンパイルする場合
メリット
- 新しいものと古いバージョンが共存できる
- 使う機能だけインストールできる
- OSに依存せずに目的のバージョンが自由に使える
デメリット
- インストール・アンインストールが大変
- 一度ソースでインストールすると、次からもソースでインストールする必要がある
yumやrpmを使う場合
メリット
- インストール・アンインストールが簡単
- パッケージの管理が簡単
デメリット
- OSによって使えないものがある
- 新しいものと古いバージョンが共存できない
- 不要なパッケージもインストールされる
このように、ソースコードからインストールする場合と、yumやrpmを使ってインストールする場合とでは、違いがあります。
また、yum と rpm は以下のような関係になっています。
yumとは、 Yellowdog Updater Modifieda の略で、RPM システムに自動更新機能と、依存関係の管理を含めたパッケージ管理機能を追加したものです。
つまり、簡単に言うと yum は rpm よりもさらに高度な機能を提供していますが、yum が使えず rpm しか使えないという場面もありますので、その際には rpm を使うと。
このあたりについては、以下のWebサイトに詳しい解説があります。
彼女からは、おいちゃんと呼ばれています:初心者の頃に知っておきたかった rpm と yum の違いと使い分け
developerWorks:Linux の 101 試験対策: RPM および YUM によるパッケージ管理
CentOS 5.5を5.10にyumでアップグレード
実際に yum で行った手順については、以下を参考に行いました。
現在のバージョンを確認
サーバにsshで接続をし、shellで以下のコマンド入力して現在のバージョンを確認します。
# cat /etc/redhat-release CentOS release 5.5 (Final)
yumを使ってアップデート
次に、以下のコマンドを入力してyumを使ったアップデートを実施します。
# yum clean all # yum update glibc\* # yum update yum\* rpm\* pyth\* # yum clean all # yum update mkinitrd nash # yum update selinux\* # yum update # shutdown -r now
再度バージョンを確認
最後に、shellで以下のコマンド入力して、再度現在のバージョンを確認します。
# cat /etc/redhat-release CentOS release 5.10 (Final)
これだけでアップグレードは完了です。
非常に簡単でした。
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