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ECサイトには、オープン型ECサイト、クローズド型ECサイトと呼ばれる大きく2つの公開方式が存在します。
この2つにもぞれ特徴があり、ECサイト構築においては導入するビジネスモデルを決める事は大変重要です。
この記事では、オープン型ECサイトとクローズド型ECサイトとの違いや、BtoC（B2C）ECだけでなく、企業間取引であるBtoB（B2B）、マーケットプレイスサイトも含めて見ていきます。
目次
オープン型ECサイト
オープン型ECサイトとは、一般的なBtoC ECサイトやBtoB ECサイトが採用しているビジネスモデルで、ECサイトに誰もがアクセスできるタイプのECサイトです。
これには以下の4タイプがあります。
- オープン型ECサイト
- オープン型ECサイト（会員登録型）
- ユーザー別オープン型ECサイト
- オープン型ECサイト（会員登録承認型）
オープン型ECサイト
オープン型ECサイトは、全ての商品情報を誰もが検索でき、購入ができるECサイトです。
一般的なBtoC ECサイトやBtoB ECサイトはこのビジネスモデルを採用しています。
オープン型ECサイト（会員登録型）
オープン型ECサイト（会員登録型）は、全ての商品情報を誰もが検索できるECサイトですが、購入をできるのは会員登録をしたお客様のみに限定したECサイトです。
BtoC ECやBtoB ECでも、会員登録を必須とするオープン型ECサイト（会員登録型）のビジネスモデルを採用しているECサイトは数多くあります。
ユーザー別オープン型ECサイト
ユーザー別オープン型ECサイトは、商品情報は検索でき、購入ができますが、ユーザーの会員種別によっては買える商品と変えない商品があるECサイトです。
優良顧客のみ、初回購入のみ、などの条件により、商品価格を変更したり、商品自体を見えなくしたりをしたい場合に、このビジネスモデルが採用されます。
BtoB ECにおいては、登録企業に対してはECサイト上で買い物ができますが、まだ取引がない企業にはカタログサイトとして閲覧だけしてもらうこともできます。
新たに取引を行いたい場合には、会員登録を受付して購買に繋げるといったように、新規顧客の開拓にも活かすことができます。
オープン型ECサイト（会員登録承認型）
オープン型ECサイト（会員登録承認型）は、全ての商品情報を誰もが検索できるECサイトですが、購入をできるのは会員登録をして、管理者が承認をしたお客様のみに限定したECサイトです。
ECサイトとしては非公開にはしたくないが、非会員が閲覧できる内容を一部分のみに限定しているため、「半クローズドECサイト」や「セミクローズドECサイト」とも呼ばれます。
オープン型ECサイト（会員登録承認型）は、商品購入時には会員登録が必須になります。
クローズド型ECサイトとは？
クローズド型ECサイトとは、ECサイトを利用できる範囲を絞りながら展開するビジネスモデルで、主に会員制ECサイトで用いられることが多くなっています。
会員登録するまでECサイトの中を見ることができないので、取扱商品や販売価格に関しては、会員登録やログイン後に初めて見ることができます。
これには以下の4タイプがあります。
- 簡易クローズド型ECサイト
- クローズド型ECサイト（会員登録型）
- クローズド型ECサイト（会員登録承認型）
- 完全クローズド型ECサイト
簡易クローズド型ECサイト
簡易クローズド型ECサイトECは、ECサイトを外部からアクセスできないクローズドサイトにするが、接続キーを入力してECサイトに入れたら、全ての商品情報を誰もが検索でき、購入ができるECサイトです。
ECサイトを受発注のために利用したいが、限定したお客様に対してのみ公開をしたい、という場合に利用されることが多いビジネスモデルです。
ECサイトに基本認証をかけるなどの簡易的な方法でクローズドECサイトとするため、簡単にクローズドECサイトにできることがメリットです。
クローズド型ECサイト（会員登録型）
クローズド型ECサイト（会員登録型）は、ECサイトをログインページ以外は外部からアクセスできないクローズドサイトにし、商品の閲覧と購入ができるのは会員登録をしたお客様のみに限定したECサイトです。
ECサイトでの受発注を行いたいが、特定のユーザーにだけターゲットを絞り込みたい場合に採用されることが多いビジネスモデルです。
クローズド型ECサイト（会員登録承認型）
クローズド型ECサイト（会員登録承認型）は、ECサイトをログインページ以外はクローズドにし、商品の閲覧と購入ができるのは会員登録をしたお客様のみに限定して且つ、管理者が承認をしたお客様のみに限定したECサイトです。
富裕層向けのECサイトやBtoB ECなど、ECサイトでの受発注を行いたいが、さらに特定のユーザーにターゲットを絞り込みたい場合に採用されることが多いビジネスモデルです。
完全クローズド型ECサイト
ECサイト自体をクローズドにし、接続キーを入力しても、商品の閲覧と購入をできるのは管理者が登録をしたお客様のみに限定したECサイトです。
クローズド型ECサイト（会員登録承認型）よりも、さらにお客様を限定したい場合に採用されるビジネスモデルです。
BtoB EC独自のクローズド型ECサイトとは？
BtoBの商取引では、BtoCとは異なる商習慣に対応する必要があるため、クローズド型ECサイトも違うビジネスモデルがあります。
これには以下の2タイプがあります。
- クローズド型カタログECサイト（会員登録承認型）
- 企業別価格表示ECサイト
クローズド型カタログECサイト（会員登録承認型）
BtoBの商取引では、取引がある企業以外には価格を非公開にしていることが一般的です。
また、BtoBの商取引では、商品やサービスを先に提供し、後日代金を請求書で請求する「与信取引」で行うことが一般的です。
そのため、取引を開始する場合には、まず取引先の情報を収集・分析することにより、取引先の信用力やその動向を予測・分析する与信を行ってから、取引を行う必要があります。
そこで、クローズド型カタログECサイト（会員登録承認型）では、カタログサイトにおいてもクローズド型することで、信頼できる企業に対してのみ、商品情報の提供を行う事ができます。
企業別価格表示ECサイト
BtoBの商取引では、取扱商品の価格が全ての企業に対して同一価格で販売することはなく、取引条件により販売価格が異なっているのが一般的です。
そこで、企業別価格表示ECサイトでは、取引金額に応じて大口取引企業と小口取引企業で異なるユーザーグループを作成して、異なる価格を設定して表示するようにすることで、BtoBの商習慣に対応します。
また、グループや企業だけでなく、ユーザーに対して一定の購入金額により購入者をより割引の大きなユーザーグループに割り当てたり、定期的にユーザーグループの更新を行う、という事もできます。
クローズドECサイトのメリットとデメリット
様々なビジネスモデルに対応できるクローズド型ECサイトですが、メリットとデメリットも存在します。
クローズド型ECサイトのメリット
クローズド型ECサイトのメリットとしては、以下のものがあります。
ターゲットを絞った取引ができる
クローズド型ECサイトは、ECサイトに入れるお客様しか利用できないため、特定のお客様や企業とだけ取引を行うことができます。
また、会員登録型の場合には、会員登録時に必要な情報を記載してもらい、与信を行うこともできるので、事業者側にとって信頼できる企業に取引先を絞ることができます。
ターゲット別の個別対応ができる
クローズド型ECサイトではお客様個人やユーザーのグループに合わせて商品の価格を設定したり、販売できる商品を限定したりすることができます。
優良顧客向けや購入ロット数が多いお客様には、商品価格を変動させたり、掛け率を設定する事も可能です。
情報公開先を限定できる
クローズド型ECサイトは、ECサイトにアクセスできるお客様しか利用できないため、情報を公開するターゲットを絞り込むことが出来ます。
ターゲット別の販売価格や納期といった商品詳細をはじめ、競合他社などに知られたくない情報も、ターゲットを限定しながら情報を伝える事ができます。
ターゲットに合わせたマーケティングができる
クローズド型ECサイトの中で会員登録をさせるタイプのビジネスモデルを採用した場合には、全ての会員情報を保有することになります。
この会員情報を利用することで、クーポンの発行やキャンペーンの実施できるので、顧客属性にマッチしたマーケティングを行うことも可能です。
集客コストを削減できる
クローズド型ECサイトは、ECサイトにアクセスできるユーザーを運営会社自身が絞り込みを行います。
そのため、オープン型ECサイトのようにリスティング広告やSEO対策などの集客に費用をかける必要がありません。
クローズド型ECサイトのデメリット
クローズド型ECサイトのデメリットとしては、以下のものがあります。
顧客層を自社で保有していないと意味がない
クローズド型ECサイトは非公開のため、運営会社が招待するお客様しかECサイトに入れません。
逆に言うと、集客は全て運営会社が行う必要があるため、ターゲットとする顧客層のリストを保有していないとクローズド型ECサイトを構築する意味がありません。
クローズド型ECサイト構築に対応したサービスが少ない
クローズド型ECサイトは、一般的なBtoC ECやBtoB ECを構築するサービスやパッケージでは構築ができません。
さらに、BtoB（B2B）の商取引においては、決済や取引数量のロット数、業界別・国別・顧客別対応などに対応する必要があります。
そのため、低コスト・短納期でカスタマイズ無しで対応できるものが 多言語・多通貨対応ECサイト＆マーケットプレイスサイト構築パッケージ CS-Cart しかありません。
クローズド型ECサイトが適していないケース
このようにメリットが大きいクローズド型ECサイトですが、このビジネスモデルがマッチしないケースももちろんあります。
取引先が少なく、注文数や取扱商品数も少ない
クローズド型ECサイトは、運営会社がアクセスするお客様を選択しますので、取引先が少ない場合にはクローズド型ECサイトにするメリットはありません。
その段階では、クローズド型ECサイトを構築するよりも、顧客数を増やす方が優先されます。
新規顧客を獲得したい
新規顧客を獲得したい場合も、クローズド型ECサイトにするメリットはありません。
新規構築を獲得したい場合には、SEO的にも有利なオープン型ECサイトの方がメリットがあります。
最適なビジネスモデルを選択することが重要
見てきたように、オープン型ECサイト、クローズド型ECサイトには様々なビジネスモデルがあり、目的に応じてビジネスモデルを選択することが重要です。
多言語・多通貨対応ECサイト＆マーケットプレイスサイト構築パッケージ CS-Cart では、低コスト・短納期で様々なビジネスモデルに対応が可能ですので、クローズド型ECサイトの構築を検討する際にはぜひ一度ご検討ください。
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