EC-CUBEのイベント「EC-CUBE DAY 2019」に行ってきた

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2019年7月23日に浅草橋ヒューリックホール& カンファレンスで「EC-CUBE DAY 2019」が開催されました。

「ECに関わる全ての人と学び、繋がるイベント」という形で様々なセッションが行われてたので、私も朝から夜のネットワーキングまで参加してきました。

目次

EC-CUBE DAYとは?

前回のEC-CUBE DAYは2015年ということで、4年ぶりの開催。

2015年には参加をしていないので以前の雰囲気がわかりませんが、今回はMainHall、Room0からRoom5までの部屋で基調講演・セミナー・ハンズオンが行われていました。

私が参加したのは以下の基調講演とセミナーです。

10:00~:【2Fホール】ヤッホーブルーイング・国立美術館・佐藤 卓 氏・EC-CUBE
12:00~:【3F Room4】トエビス株式会社 ランチセッション(ランチ付き・無料)
13:00~:【3F Room0】アマゾンジャパン合同会社 江 建 氏
14:00~:【2Fホール】フェイスブックジャパン株式会社 丸山 祐子 氏
15:00~:【3F Room0】ボクブロック株式会社 山中 雄一朗 氏
16:00~:【3F Room0】PayPal Pte. Ltd. 小出 真一郎 氏
17:00~:【3F Room0】株式会社Refine 大塚 和男 氏
17:45~:【3F Room1】株式会社Paidy 河野 貴伸 氏・福地 由芽 氏

基調講演とセミナーについて

基調講演の株式会社ヤッホーブルーイングのお話後半から参加しました。

ECサイトの位置付け
ECサイトの位置付け

ヤッホーブルーイングのECサイトの位置付けとしては、店頭で買えない地域のカバーやネットでの買い物習慣があるユーザー、限定・少量生産製品、定期購入などがあるようですが、最終的に「ヤッホーのファンを増やす」ためのコンテンツとして仕組みを導入・展開していく必要性がある、というお話でした。

独立行政法人国立美術館は、独自に独立行政法人国立美術館クラウドファンディングをやっているということで、これをEC-CUBEで構築しているそうです。

EC-CUBEで独自に構築をしたのは、他の独立行政法人がCAMPFIREなどのサービスで既に実施しているので、独立行政法人国立美術館がそれを真似る事はできない、という面子の問題のような話だったのはちょっと驚きでした。

そのあとは、株式会社 TSDOのグラフィックデザイナー 佐藤氏の電通から独立して最初に手がけたニッカの話でしたが、EC-CUBEのイベントなのにインターネットもない時代の話でしたので途中で退席。

他のセミナーで面白かったのは、以下の部分。

トエビス株式会社ランチセッション 開発者目線で紐解くEC-CUBE

こちらのセッションは、EC-CUBEのバージョンが主に3系から4系に変わる事でどう違いがあるかについて解説されていました。

EC-CUBEバージョン比較
EC-CUBEバージョン比較

フロント系の変更点

  • 商品一覧から商品をカートに追加できる
  • 異なる販売種別(通常商品と定期購入商品など)の商品をカートに入れられる(購入は不可)
  • モバイル表示を約12%高速化
  • 異なるデバイス(PCやスマホなど)でもログインすればカートが復元する

管理系の変更点

  • ポイントや納品書出力が標準機能化
  • 売上状況グラフがTOPに表示される
  • 商品一覧で在庫が確認できる
  • 商品一覧で公開や削除の変更が一括で行える
  • タグ管理ができる
  • 出荷(お問い合わせ番号)CSV登録ができる
  • 受注一覧が注文単位ではなく出荷単位→複数配送管理が便利に
  • 受注一覧でお問い合わせ事項が確認できる
  • 受注一覧でお問い合わせ番号が入力できる
  • 受注一覧で対応状況の変更や出荷メール送信が一括で行える
  • 注文キャンセル時に在庫とポイントが戻る
  • 発送後の返品でポイントが戻る(在庫は店舗によって対応が異なるため手動)
  • メール設定でテキストメールとHTMLメールを設定できる
  • 管理画面からプラグインを検索できる

開発面の変更点

  • path.ymlの情報を.envに変更したことで、環境移行時のパス変更が不要になった
  • ドキュメントルートがhtmlなしになった
  • DBレコードが論理削除から物理削除に変更
  • OrderDetailとShippingItemがOrderItemに統合
  • 受注データが受注データと出荷データに分割

ネットショップから音声ショッピングまで~Amazon Payの導入効果・事例を一挙公開~

Amazon Payのお話がメインですが、以下の点がポイントかと。

ユーザー属性

PCは年収700万円以上の方が3割、性別は男性69%で女性が31%に対し、モバイルは女性が多く年収がもう少し低いが、モバイルがPCの4倍近く使われている。

導入メリット

Amazon Payを利用する購入者のメリットとしては、利便性、スピード、安心感であり、導入する側のメリットとしては、新規顧客の獲得、コンバージョンレートの改善、不正取引の対策。

新規会員の増加率は2017年3月と2018年3月のデータで比較した場合、未導入企業は+13%、導入企業は+51%の増加で、月刊受注件数の増加率は同様の期間で導入企業は+27%増加。

メガネを販売するJINSでは、新規顧客が増加し、コンバージョン率は対前年比30%増加、限定モデルはAmazon Pay利用率が40%を超えている。

不正取引対策としては、24時間365日Amazonが監視しておりAmazonマーケットプレイス保証もある。

サブスクリプションにも対応していて、自由に金額やタイミングを設定して請求が可能であり、サービス内容に応じてカスタマイズも可能。

フジテレビのFODプレミアムでは、LTVが14%改善し、平均継続期間が延びた。

実店舗決済にも対応しており、AmazonのショッピングアプリにサブメニューがあってQRコードを表示ができ、専用端末から読み込み決済ができる。

最新事例に学ぶInstagramショッピング機能&マーケティング活用法

こちらでは、ユーザー層などのデータからECでの活用までのポイントが話されました。

ユーザー層

Instagramの世界での月間アクティブアカウントは10億、日本の利用ユーザーは2019年3月時点で3,300万人。

Instagramは購入に大きな影響
Instagramは購入に大きな影響

Instagramは購買行動に大きな影響を与えており、80%のユーザーが商品やサービスを購入するか決めている。

Instagramのユーザー層
EC-CUBE DAY 2019 21

日本では女性が57%、男性が43%とやはり女性が多めで、日本のInstagram利用者がハッシュタグで検索する回数はグローバル平均と比較すると3倍、デイリーアクティブアカウントのうちストーリーズの利用率が70%とこれも高い。

ECへの導線
ECへの導線

ECへの導線としては、Instagramから商品詳細までをシームレスに繋げる。

ショッピング投稿にアクションを起こす利用者は、グローバルで月間1.3億アカウントおり、日本はショッピング機能の利用が最もアクティブな国の一つなので、上手くユーザーに伝えていく事が重要。

事例:COHINA
事例:COHINA

伝え方としては、ビジュアルで伝える、使い方を見せる、ストーリーズで顧客との距離を縮める、という方法があり、COHINAの事例などが紹介されました。

ビジネスからの発信に対しても高い関心
ビジネスからの発信に対しても高い関心

Instagramのユーザーは、ビジネスからの発信に対しても高い関心があって、ビジネスアカウントをフォローしている利用者が80%もあり、ビジネスプロフィールを訪れるユーザーのうちそのアカウントをフォローしていない人が2/3。

4つのポイント

最後に改めてまとめられていたのは、以下の4点。

  • スマートフォン、ビジュアルが成功の鍵:Instagramは発見から検索、比較検討まで利用
  • 日本のInstagram利用者は3,300万人:男性も広く利用、アクティブなコミュニティ
  • ショッピング機能で購入までのシームレスな導線:商品理解、ファン作りによるブランディング
  • 広告でオーガニックで出来ない利用者へのリーチ、目的に合わせた広告利用、Pixel、SDKでの環境整備

ECサイト開発支援実績500件超のEC-CUBEプラチナパートナーが語る! オンラインショップを始める担当者の悩みベスト3とその解決法!

こちらでは、EC-CUBEというよりもECサイト構築全般でよく出る質問で、私もよく伺う3つの質問がテーマでした。

ASPやオープンソースなどの中から何を採用してECサイトを作ればいいのか

この質問に対しては、ASP、クラウドECでの構築は増えているが特徴を踏まえて構築が必要であり、社内でシステム要件をまとめられない、どんなシステム要件になるかまだ未定、カスタマイズ制限は受け入れるが、なによりセキュリティが気になる、という状況に応じて回答が異なるというもの。

BtoBの会社で商品を変えずにECに取り組みたいがどのように取り組んだらいいのか

この質問に対しては、BtoBとBtoCの両方を1つのECサイトでつくり、種別に応じて対応し、BtoB機能を入れる事でECが成功しやすくし、構築自体は顧客層をより一層広げられるので作るべき、という回答。

ECサイトの発信力を高めたいがどうしたらいいのか

この質問は、メディアECの話ですが、多くのECパッケージはコンテンツ構築に弱いというところから、パッケージ自体をカスタマイズする、弊社で構築したLiveArts社とANAが運営する日本の伝統工芸ECサイト「WAYO」のように別のCMSを導入する、予め機能が盛り込まれたCMSを採用する、といった中かから選びましょう、といいう回答。

このあたりは、やはりよくあるお話でもあり、多くの企業が悩まれる点ではありますが、企業の状況によりやはり最適なものを選択していくのはECサイト構築を成功に導くポイントですね。

意外と知らない、データで見る越境EC

こちらはPayPalのセミナーで、市場規模などの話はよく聞くデータばかりでしたがPayPal独自の話で面白かったのが以下の点。

越境ECを使う理由とやめる理由

越境ECを使う理由としては、価格が安い、自国で手に入らないものが買える、最新の興味深い製品が探せる、品質が高い、配送費用の手ごろ感というものがあるが、PayPalのデータでは越境ECで日本の包丁が売れている。

越境ECをやめる理由としては、配送費用が高い、届くまで時間がかかる、きちんと配送されるか不安、関税や手数料への不安、返品が簡単にできるかどうかがあるので、それをクリアにする必要がある。

PayPal導入事例

LiveArts社とANAが運営する日本の伝統工芸ECサイト「WAYO」でロジスティクス領域全般のサポートに入ってもらったTokyo Otaku Modeでは、PayPal導入後数ヶ月で売上が約2倍に。

また、売り手保護制度があり、税関で商品が止まって届かない、返品されてきた商品の状態が悪化といった事態に対応ができるため、HOBBY LINK JAPANでは不正取引による損失が大幅に減少した。

あと、国内購入者向けに2018年10月より銀行口座を資金源とした支払いの受付が可能になる、というのが面白かったですね。

商品画像からみる未来につなぐ動画とSNSの活用方法!

これは、LiveActというツールで商品写真の代わりに動画を使ってみましょう、ただコンバージョンがあがるかは不明です、というだけでした。

EC-CUBEエバンジェリストと語るクレカ決済に替わる<新たな決済体験>【Paidy】とは!?~「ワクワク」を決済からも届けます~

私はPaidyという決済サービスを初めて知ったのですが、携帯電話番号とメールアドレスだけで決済ができるというサービスの紹介。

カードを持てない、カードを持っていない方に向けたサービスですので、導入する商品によってはメリットがあるかもしれません。

ネットワーキングパーティ

最後にネットワーキングパーティにも参加をしましたが、こちらではEC-CUBE SITE AWARD 2019の発表も行われましたので、参加している企業さんとしてはセミナーで発表をした企業、EC-CUBEでECサイトを運営している企業だけでなく、それを構築した企業、周辺ツールを販売している企業などもおられました。

イベント的にはちょっと微妙

朝から夜まで「EC-CUBE DAY 2019」に参加をしてみましたが、正直微妙なイベントでした。

これは、「EC-CUBE」についてというよりも、全滝的にEC全般の話が多く、目新しい情報が得られなかったというのが大きなところです。

参加をしたセミナー以外には、セキュリティ業界では有名なEGセキュアソリューションズ株式会社の徳丸 浩 氏の「安心快適なショッピング体験を支えるEC-CUBEサイトのセキュリティ施策について」と「EC-CUBE4のアーキテクチャとこれから」でしたが、このあたりを聞けばその印象は変わったんでしょうか。

WordPressのイベント「WordCamp Haneda 2019」に行ってきたでもそうでしたが、ITのイベントなのにテクノロジー系の情報収集ができないとちょっと残念な感じがします。

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