ANAやJALなどの優良顧客を抱えるECモール開設は今後も続くのか

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2023年1月31日に、ANAグループのANA X株式会社(以下、ANA X)が、 ANA Mall を開設しました。

ANA Xは1月31日、“旅と日常がつながるECモール”をコンセプトとしたECモール「ANA Mall(エイエヌエーモール)」をオープンした。本邦初のANAのマイルが貯まる・使えるECモールとなり、ANA直営店だけでなく、パートナー企業でもマイルを利用できる。

日本ネット経済新聞:ANAのマイルが貯まる・使えるECモール「ANA Mall」オープン 第1弾は23ショップが出店
ANA Mall
ANA Mall

また、日本航空株式会社も JAL Mall を2023年5月30日にオープンしました。

日本航空(JAL)とJALUXは5月30日、ECモール「JAL Mall」を開設した。マイルをためたり、使用したりできるECモール開設により、JALマイル経済圏のさらなる拡大につなげる。

日本ネット経済新聞:JAL、ECモール「JAL Mall」を開設 29ショップから開始、JALマイル経済圏拡大へ
JAL Mall
JAL Mall

航空業界だけでなく、その他の業界においてもECサイトではなく、ECモールを開設するケースが増えています。

小学館が運営するECモール「LIFETUNES MALL(ライフチューンズモール)」では、小学館が発行する雑誌の読者に対し、上質な商品を訴求している。各媒体の読者層を踏まえながら、読者に響く商品を展開する。

日本ネット経済新聞:小学館、読者に響く上質な高単価品を販売 ECモール「LIFETUNES MALL」を強化

今回は、優良顧客を抱える企業がECサイトではなく、自社ECモールを開設する理由と、さらにそのメリットを加速するクローズドECモールについて見ていきたいと思います。

目次

自社運営型ECモールとは

自社運営型ECモールはマーケットプレイスサイトとも呼ばれますが、楽天市場やYahoo!ショッピング、AmazonのようなECモールに店子として出店するのではなく、自社運営のECモールを独自で構築して、企業や個人などに出店してもらい、一般ユーザー向けに商品を販売するという関係性をオンライン上で実現するためのECサイトです。

自社で構築するECモールのバリエーションとしては、楽天市場のように店子ごとにミニ店舗を割り当てる店舗出店型ECモールが一つにあります。

店舗出店型マーケットプレイス
店舗出店型ECモール

もう一つのバリエーションとしては、カテゴリー毎に各店子の商品を並べるAmazonマーケットプレイスのような商品出店型があります。

商品出品型マーケットプレイス
商品出品型ECモール

それ以外にも、地方自治体のふるさと納税に適したふるさと納税型ECモール、特定の組合員や社員向けに福利厚生や社員販売として運営されるクローズ型ECモールなどがあります。

自社運営型ECモールは運営側と出店側の双方にメリット

ANA(全日本空輸株式会社)は、今まで運営してきたANAショッピングA-style 、TOCHI-DOCHIなどのECサイト5店舗を集約して自社運営型ECモールの ANA Mall を開設し、 JAL(日本航空株式会社)もECサイトのJALショッピングを自社運営型ECモールの JAL Mall に変更をしました。

このように各社独自の優良顧客層を抱え、ECサイトを独自に運営してきたのに、自社運営型ECモールを開設するのはなぜでしょうか?

これは、自社運営型ECモールが、ECモール運営側と出店側の双方にメリットが大きいからです。

ECモール運営側は自社経済圏の拡大のため

ECモール運営側のメリットとしては、ECモールを運営することで、自社経済圏の拡大を目指しており、ANAはANAマイレージクラブをその中心に置いた経済圏を構築しようとしています。

ポイントの2点目は、コンテンツの充実です。 グループ独自の商材や、外部提携による魅力的な品揃えで、 先月末に「ANA Mall」を開店しました。 今後も、出店ショップや取扱商品数を続々と増やしながら、マイルの利用機会を拡大し、ANA経済圏拡大のドライバーとなるECモールを展開していきます。

ANAホールディングス株式会社 説明会 2023~2025年度 中期経営戦略(PDF)

これは、 JAL(日本航空株式会社)も同様で「JALマイルライフ構想」という自社経済圏の構築を目指しています。

航空以外の日常生活においてサービスを提供、マイルの「ためる」「つかう」領域を拡大する「JALマイルライフ構想」を推進し、お客さまと社会のウェルビーイングを実現します。具体的には、「異業種事業者との提携拡大」「DXの推進」に加え、航空以外の日常利用や環境に配慮した活動などでポイントを獲得できる「新マイレージプログラム」を導入します。

日本航空株式会社:事業紹介:マイル・ライフ・インフラ

さらに、自社運営のECサイトだと難しかった、品揃えの充実にもつながっているようです。

一方のANAにとっても「これまでグループで仕入れて販売することもあったが、仕入れられる範囲に限界があった。しかし、モール型にして他社にも出店してもらえれば、比べ物にならないほど品揃えが拡充する」(担当者)。さらに、「購入した商品に魅力を感じれば、次は現地にまで行ってみたいという移動需要にもつながる」と平山氏。

財界ONLINE:3800万人のマイル会員を基礎に 【ANAHD】が進める「非航空事業」戦略

ECモール出店側は優良顧客にアプローチが可能に

ANA Mall には、自社ECサイトを運営している成城石井やECカレント、ツインバードなども出店しています。

ECモール出店側のメリットとしては、ANAやJALが持つ優良顧客へのアプローチが可能になる、という点です。

それが「マイルの会員にリーチできる」という点だ。ANAのマイル会員は約3800万人。しかも、「一般的にECの購買単価は2000円~3000円と言われているが、ANAグループのECサイトでは平均1万円を超えている」(平山氏)。つまり、それだけ富裕層が多いということ。

出店するツインバードマーケティング部部長代理の古川泰之氏は「当社の商品も一般的な家電よりも機能やデザイン面で趣向を凝らしているので割高。その点、これだけ多くの富裕層にアクセスできることは非常に魅力的だ」と出店理由を語る。

財界ONLINE:3800万人のマイル会員を基礎に 【ANAHD】が進める「非航空事業」戦略

クローズド機能をECモールに付与することでさらにメリットが大きくなる

このように、自社運営型のECモールは、運営側、出品側双方にメリットがあります。

さらに、自社運営型のECモールはクローズド機能を付与することで、メリットが大きくなります。

クローズド機能を持ったECモールでは、招待されたお客様や、特定の購入層のお客様しか利用できないといった絞り込みが可能です。

特別商品の販売や特別価格での販売が可能になる

クローズド機能を持ったECモールでは、自社の顧客の中で富裕層だけが購入できる特別商品を販売する、会員登録をしたお客様だけに一般価格と異なる特別価格での提供するといった事が可能になります。

これにより、運営企業にとっては優良顧客に対して特別感を提供でき、出品者企業にとっては特定の優良顧客に対して商品を販売したり、特別価格で販売することができます。

ブランド価値を毀損せずに販売ができる

クローズド機能を持ったECモールでは、季節物の衣料品など販売時期を逃した商品を優良顧客にファミリーセールとして販売する、ということも可能になります。

これにより、運営企業にとっては優良顧客に対してブランド品などを安く購入できるメリットを提供でき、出店企業もブランド価値を毀損することなしに在庫処分をすることが可能になります。

集客コストを削減できる

優良顧客の会員が既にいるECモールでは、外部に公開しているECサイトやECモールのようにリスティング広告やSEO対策などを行って集客をする必要がありません。

これにより集客コスト無しで、運営企業にとっては優良顧客に対して特別感を提供でき、出品者企業にとっては優良顧客に商品を販売することができます。

優良顧客を抱える企業は自社運営型ECモールの方がメリットが大きい

このように、自社運営型ECモールは、優良顧客を抱える企業にとって大変メリットがあり、さらにクローズド機能を付与することで、そのメリットはさらに拡大します。

特に、ECサイト運用がメインの事業でない企業にとっては、ECサイトの運用負荷はかなり高い物があります。

そのため、優良顧客層を抱える企業は、ECサイトの構築ではなく、自社運営型ECモールの検討をしてはいかがでしょうか?

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