CMSの概要と導入するメリットとデメリットとは?

公開日: 2019/11/20 更新日: 2019/11/20
カテゴリー: Webサイト構築
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弊社では、長年に渡り数多くのWebサイト構築やリニューアルのお手伝いをしてまいりましたが、その際にCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を導入することが今では一般的となっています。

しかし、本来CMSはコンテンツ・マネジメント・システムというだけあって、WebサイトやWebシステムに載せているコンテンツを管理するために導入するものです。

今回は、その本来のCMSとはどういったものなのか、というところから導入するメリットとデメリットまでを解説いたします。

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CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)とは何か?

CMSとはContents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)の頭文字をとった略称です。

一般的にCMSは、ChromeやFireFoxといったブラウザを使って利用できる管理画面が用意されており、あらかじめ用意されている入力ボックスにWordにテキストや画像を貼り付ける感覚で入力するだけで、Webサイトやコンテンツの作成、変更、削除といった管理ができます。

CMSを利用しない場合には、Webサイトを構築して公開しようとすると、一番簡単な方法でも、HTMLと呼ばれる言語で文章構造を指定し、CSSと呼ばれるデザインやレイアウトを行うための言語を使って、ページを作成する必要があります。

また、作成したページを表示するためには、Webサーバにアップする作業が必要になりますが、Webサーバに接続するための専用のソフトウェアを使って、ページのデータをアップロードする作業が必要です。

このように、簡単なWebサイトを公開するためだけでも、いくつもの領域にわたる専門的な知識や技術を必要とします。

そのため、CMSが導入されておらず、HTMLやCSSなどの知識や技術がある人材がWebサイトの運用をしたい企業にいない場合には、Webサイトの更新をする度に、Web制作会社などの専門業者に依頼をするのが今までは一般的でした。

ところが、CMSを導入すると、Webの管理画面を使うだけで、HTMLやCSSといった専門知識が無くても、誰でも簡単にWebサイトやコンテンツの更新ができるようになります。

CMSの種類

現在、世の中に普及しているCMSには、以下のような種類があります。

オープンソース

オープンソースとは、ソフトウェアのソースコードを無償で公開し、誰でも自由に改良・再配布ができるようにしたソフトウェアのことです。

ソースコードと呼ばれるソフトウェアの中身が開示されていますので、ソースコードを読める人なら誰でも自由にカスタマイズでき、多くのプログラマーの手によってシステムが進化していったり、Plugin(プラグイン)やAdd-on(アドオン)と呼ばれる追加機能が自由に作れられています。

また、無償で公開されていますので、自分自身でシステムを構築することが出来れば、お金を払うこと無しに利用できるのがオープンソースを利用する一番のメリットです。

しかし、無償で公開されている代わりに、利用にあたっては自己責任で使うことが求められますので、自分たちで構築や保守ができない場合には、外部の業者にシステム構築や保守を依頼する必要があります。

代表的なオープンソースのCMSとしてはWordPressがありますが、無料で利用できる事に加え、いまや殆ど全てのレンタルサーバを借りると標準で提供されるようになっていますので、いまやCMSのトップシェアを誇っています。

有償パッケージ

有償パッケージとは、各パッケージ・ベンダーの会社が開発したCMSを、お金を払って購入してサーバにインストールするタイプのCMSです。

有償パッケージではオープンソースとは異なり、各パッケージ・ベンダーの会社がCMSの構築や運用に必要だと思う機能をあらかじめ用意し、開発から保守運用までを有償で提供しています。

そのため、パッケージ・ベンダーは常にバージョンアップを行い、新たな機能追加を常に続けていますので、多彩な機能がパッケージの中に標準で用意されています。

また、用意されていない機能についても追加費用を支払う事で柔軟なカスタマイズが可能となっている事が大半です。

さらに、有償にはなりますが、導入にあたってのサポートも手厚く行われるため、オープンソースよりも簡単に導入が出来ます。

クラウドサービス

クラウドサービスとは、インターネット経由でCMSを利用するサービスであり、上記2つと違いサーバにCMSをインストールする必要はなく、Webサーバを用意する必要もありません。

基本的にインターネットに接続出来る環境と、ChromeやFireFoxといったブラウザがあれば、即日からでもCMSを利用できます。

クラウドサービスのCMSは、クラウドサービスを提供する会社が運用するサーバで稼働しており、CMSにインターネットを使ってブラウザから接続する事で利用できるため、CMSの初期構築やシステム運用、サーバ保守の手間は必要ありません。

その代わりに、初期費用や月額費用が発生しますが、自社でシステム構築や保守をする事ができない場合には、外部の業者に依頼をして初期構築や保守を依頼するよりも安くなるケースもあります。

CMSを導入する5つのメリット

ここからは、CMSを導入する5つのメリットについて見ていきたいと思います。

誰でも簡単にWebサイトの更新が可能

CMSを導入する一番のメリットは、誰でも簡単にWebサイトやコンテンツを更新できることです。

CMSを使うと、基本的にはHTMLやCSSといった専門知識は不要ですし、デザインは固定のテンプレートが用意されていたり、ナビゲーションや個別のページのデザインも固定されたスタイルが反映されるようになっています。

また、バックアップの機能が用意されている場合には、Webサイトのデザインが誤って崩れてしまったという場合にも、迅速に戻す事ができます。

誰もが簡単に更新できる事により、担当箇所を分ける事で複数人による作業を行えれば、作業時間の大幅な短縮も可能となります。

情報発信スピードを高める事が可能

CMSを導入すると、更新作業を行うのに専門知識や技術を持った担当者が必要なくなります。

これにより、社内の貴重な人材の確保や、Web制作会社への外注コストが不要となり、コンテンツ運用におけるコスト削減が期待できます。

また、担当者自身による情報発信が可能になりますので、情報発信までのスピードを上げられ、コンテンツ発信のための社内リソースが確保できれば、情報更新頻度も高める事ができます。

これにより、定期的にユーザーにとって有益なコンテンツをアップする事ができれば、オウンドメディア化も見据えた、SEO的にも効果の高いWebサイトに昇華させることも可能です。

いつでもどこからでも更新が可能

一般的なCMSは、基本的にインターネット上に設置しているサーバでコンテンツを管理するシステムになっています。

そのため、インターネットに接続できる端末と、ChromeやFireFoxといったブラウザがあれば、いつでもどこからでもコンテンツ更新をする事ができます。

また、最近では接続端末としてスマートフォンのブラウザに対応しているものや、WordPressのように専用のアプリが用意されているCMSもありますので、更新する端末についても自由度が高くなってきており、いつでもどこからでも更新が可能になってきています。

情報発信レベルに応じた管理が可能

一般的なCMSでは、情報発信レベルに応じたユーザー管理やコンテンツ管理が可能です。

例えば、更新担当者毎に更新できる箇所を絞ったり、承認フローが用意されているCMSでは、担当者はコンテンツの更新や作成のみで公開はできず、管理者が承認しなければコンテンツの公開ができない、といった設定も行えます。

これらの機能を使うことにより、部署ごとに担当カテゴリを設定したり、更新担当者と承認管理者のユーザーを別に設定して、社内の承認フローに従った形で運用する、というような事ができます。

比較的容易にデザインリニューアルが可能

CMSでは、一般的に共通部分である「ヘッダー」「フッター」「ナビゲーション」などのデザインテンプレートが用意されており、テキストや画像などのいわゆる「コンテンツ」とは別で管理がされています。

そのため、デザインを変更したい場合には、テンプレートだけ変更してコンテンツはそのまま変更する必要がないため、比較的容易にデザインリニューアルをすることができます。

このように、CMSを導入する事でコンテンツの管理は飛躍的に便利になります。

CMSの5つのデメリット

それでは次に、CMSのデメリットを見ていきましょう。

CMSの操作方法を学ぶ必要がある

CMSはシステムであるため、必ず操作方法を学ばないと使えません。

CMSでは、決められたコンテンツの作成や変更自体は、定められた入力エリアにWordで文章を作るように入力していくだけですので、そんなに苦労せずに操作方法を理解できると思います。

しかし、基本的な機能だけでなく、デザインテンプレートの変更やPlugin(プラグイン)やAdd-on(アドオン)の導入や活用などまで進めて行く場合には、やはりより深い知識が必要となってきます。

特にWordPressを始めとするオープンソースのCMSの場合、Plugin(プラグイン)やAdd-on(アドオン)は無料で提供されている代わりに、サポートがありませんので、自社でCMSの導入と運用を行っている場合には、自社で操作方法や使い方を理解して利用する必要があります。

セキュリティ上の脆弱性に対応する必要がある

CMS以外のシステムも同様ですが、システム保守を行ってセキュリティ上の脆弱性に対応し続ける必要があります。

CMSは基本的にインターネットを経由し、ブラウザを使ってコンテンツの管理を行うため、サイバー攻撃や不正アクセス・情報漏洩などのリスクが必ず存在します。

特に、WordPressを始めとするオープンソースのCMSは、ソースが開示されている為に脆弱性が発見されやすく、さらに多くのユーザーが利用している事から標的になることが多いので注意が必要です。

有償パッケージやクラウドサービスのCMSは、ソースこそ開示されていませんが、インターネットを経由して、ブラウザを使ってコンテンツの管理を行うのは同様ですので、セキュリティ対応がどのように行われているかは、導入前にしっかり確認する必要があります。

システムの構築費・保守費用が必要となる

CMSを導入する場合、オープンソースのCMSを導入しても、上記のセキュリティ脆弱性対応などを想定した場合には、社内でシステムに対応できる体制を構築するか、安心できるシステム会社に依頼をする必要があります。

そのため、今までかかっていたWebサイトやぺージのデザインを作成する費用だけでなく、システムに対応したテンプレートの作成費を始め、サーバ構築費やシステム構築費、システム保守費などが必要となってきます。

CMS導入を行うことで、コンテンツ更新のための費用は削減できますが、新たにシステムに関係する費用が発生してきますので、「オープンソースを採用したけども以前とは別の予算が増えた」という事は良くある話です。

コンテンツの移行作業やバックアップが必要になる

新規でCMSを導入する場合、既存コンテンツがHTMLやCSSで構築されていた場合にはもちろんCMSのデータに変換をする作業が必要になります。

しかし、新規構築以外でも、CMSを変更する場合やリニューアル、サーバの移転時にも、コンテンツの移行作業などの作業は発生します。

例えば、新しくCMSを導入する際やリニューアルの際には、データベースの構造が前のCMSとは異なったり、カテゴリーやタグなどの分類を新たに変更する事が多いからです。

さらに、サーバ移行についても、HTMLやCSSで作成されたWebサイトであれば、データを移動するだけで移行作業は完了しますが、CMSを導入しているとシステムやデータベースの移行作業が必ず必要になります。

また、CMSはテキストや画像といったコンテンツのデータが、データーベース上に保管されている場合がほとんどで、データベースに入っているデータが失われた場合には修復が難しいため、そういった事態を想定すると定期的なバックアップも必要となってきます。

表示速度のチューニングが必要になる

HTMLとCSSで構築されたWebサイトの場合、静的なコンテンツをWebサーバで表示をする負荷は非常に低いため、Webサイトは高速に表示ができます。

一方、オープンソースのWordPressを始めとするコンテンツを動的に処理するCMSの場合、サーバ側で動的にコンテンツを生成してWebサイトを表示していますので、どうしても静的に作られたコンテンツよりも表示速度が遅くなってしまいます。

しかし、表示速度が遅いというのは、アクセスしてくるユーザーが離脱してしまうだけでなく、SEO的にも問題があります。

Googleは、ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用する事を公式に発表しています。

そこで 2018 年 7 月よりページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素として使用することを本日みなさんにお伝えしたいと思います。

Google ウェブマスター向け公式ブログ:ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します

無償で利用できる点や、管理画面の使いやすさやPlugin(プラグイン)の豊富さ、レンタルサーバに付属している、といった点からWordPressを選ぶケースは非常に多いと思われますが、この表示速度については注意が必要です。

WordPress自体を高速化する方法としては、W3 Total Cacheのような高速化Plugin(プラグイン)を利用する方法や、WordPressで静的なHTMLを生成できるPlugin(プラグイン)を利用する方法、独自に静的サイトジェネレーターを使ってHeadless CMS化をするといった対応方法があります。

また、CDN(コンテンツデリバリネットワーク)と呼ばれる配信ネットワークを利用してコンテンツを配信する仕組みを導入する方法や、有償パッケージのMovable TypeのようなHTMLとCSSを静的に生成することができるCMSを選ぶ、といった選択肢もあります。

しかし、CMS導入後に追加で高速化対応をするためには、別途費用がかかる話になってしまいますので、CMS導入前にこの点は理解をしておく必要があります。

目的から検討をして導入を決定するべき

CMSとは何か、というところから導入のメリットとデメリットまでを見てきました。

こうして見ると、Webサイトの目的を明確にし、運営体制まで見据えて、なぜCMS導入するのか、そもそもCMSを導入すべきかどうか、という点まで含めての検討が必要だというのが良くわかると思います。

また、長期でコンテンツを増やしながらWebサイトを育てていく事が求められる中で、CMSを導入する事による業務効率化やSEO対策などの点を考慮すると、単純にコストだけで計れない部分まで理解をしてCMSを導入する必要があります。

そのため、CMSの導入をする際には、こういった事も含めて相談できるパートナーを見つけることが重要です。

CMSを選択するにあたっては、価格や機能だけでなく、将来性やサポート体制なども含めて検討して、自社に最適なCMSを選ぶようにしましょう。

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