メディアECサイト構築のメリット・デメリットとは?

公開日: 2018/03/26
カテゴリー: EC
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今、ECサイトの構築で大きな注目を浴びているのがメディアECというキーワード。

メディアECとは、ECサイトの中に単なる商品紹介ではないコンテンツを用意してお客様を獲得する方法の一つで、弊社で構築を行なったLiveArts社とANAが運営する日本の伝統工芸ECサイト「WAYO」もメディアECです。

今やユーザーにとってECサイトが「Amazonだけでいい」となって埋没してしまう傾向があるため、他社との差別化を行うためにもECサイトをメディア化しようと検討されている方も多いかと思います。

メディアEC自体は、商品の紹介や宣伝が中心となるECサイトだけではリーチできない見込顧客に対してもアプローチできるメリットがあります。

しかし一方、ブログのように写真と記事によるコンテンツによる運用ができるため、非常に効果的な手法ではありますが、メディアとしての継続的な運営は大変な労力と時間を要します。

そのため、まずはそのメリットとデメリットをしっかり理解して、自社のブランドやECサイトが取り扱う商品に適合しているか考える事が重要です。

そこで、今回はメディアECを構築することで得られるメリットとデメリットについてご紹介します。

ECサイトへの集客方法の変化

今まで、Googleなどの検索エンジンからECサイトに集客を行う手法としては、以下の3つの方法がありました。

  1. インターネット広告
  2. SEO対策
  3. ソーシャルメディア

しかし、この3つの手法を使ってECサイトの売上を拡大するのは今も変わってませんが、実施方法がかなり変わってきています。

1.インターネット広告

ブランド認知やターゲットを絞った集客の手法としてインターネット広告は今だに利用されており、特にリスティング広告は、昔からWebマーケーティング施策の中で、最も費用対効果が良い施策です。

しかし、リスティング広告で獲得できるトラフィックには限界があり、単純に予算を大量に投入したからと言って効果が出ないのがリスティング広告です。

またリスティング広告は、入札制であるためECなどのキーワードは特に年々CPC(1クリックあたりのコスト)が上昇しており、顧客獲得コストの高騰が課題となっています。

2.SEO対策

SEO対策は、ひと昔前までSEO対策を業者に依頼して、対策するページに「バックリンク」をつけて上位表示を行う事が行われてきました。

しかし、Googleの評価ロジックの変更により、今ではそういった手法を取る事は出来なくなったため、こういった予算をかけてトラフィックを稼ぐという事はできなくなり、ユーザーにリーチをするコンテンツを生成してSEOを行うコンテンツマーケティングが主流となっています。

3.ソーシャメディア

Facebookをはじめとするソーシャルメディアの普及により、ECサイトでもソーシャルメディアを使った集客が重要となっています。

ソーシャルメディアを上手く活用しているECサイトは、Facebookやtwitter、YouTube、Instagram、Pinterestで製品加工前や制作途中の商品写真、制作工程を写した動画といった情報を発信したり、季節を感じる写真など、様々な情報を発信するなどで顧客を囲い込んでいいますが、こちらの利用方法もメディア化が進んでいます。

メディアECサイト構築のメリット

ECサイトの集客方法の現状について、見てきましたが、広告による集客の限界とコンテンツマーケティングによる対策が主流となった事で、見込み顧客を効率良く集められるメディアECへと自然と向かってきている事がわかります。

では次にメディアECの構築では、具体的にはどのようなメリットとデメリットがあるのかを見ていきましょう。

メリット1.ECサイトへの流入数とCV数を増やせる

メディアECサイトの構築を行う事により、見込み顧客の検索しそうなキーワードでコンテンツの上位表示を獲得できれば、まずそのコンテンツへの流入を生み出せます。

次に、そのコンテンツからECサイトの商品ページへと自然な形で誘導ができれば、商品ページへの流入数を各段にあげることができますので、最終的なコンバージョン数を増やす事が望めます。

メリット2.商品理解が進む

メディアECで伝える主な情報は、商品の制作背景やこだわり、商品の様々な使い方、ライフスタイルの中での利用シーンなどになりますが、そのような顧客に取って読んで納得感があるコンテンツは、購買意欲を押し上げる大きな要因となります。

また、商品を理解しているのは商品を作って販売している企業自身の社員ですので、そういった専門性や信頼性を含んだコンテンツを作成する事で、顧客に対してより商品理解を深めてもらう事ができます。

メリット3.メディアECによるコンテンツの資産化

メディアECでは、作成したコンテンツの数が増えるに従ってSEO効果も高まり、コンテンツが資産化していきます。

これにより、自社ドメインが強くなるため、新しいコンテンツを追加した際にも上位表示がしやすくなります。

また、様々な切り口で商品について語り続ける事により、顧客は商品に対する深い理解と納得感を持って購入してもらうため、購入後の満足度が高く、再購入へと繋げることができます。

メディアECサイト構築のデメリット

一方、メディアECサイト構築は、メリットばかりではありません。

デメリット1.成果が出るのに時間がかかる

メディアECでは、作成したコンテンツの数が増えるに従ってSEO効果も高まり、コンテンツが資産化していきますが、コンテンツ数がたまって成果が出るまでには一定のコンテンツ数と時間を要します。

通常、効果がではじめるまでには少なくとも数百記事は必要ですが、それら有益なコンテンツを短期間で用意することは基本的に無理があります。

また、効果が出てくるのは早くても半年程度の期間が必要ですので、成果がなかなか出ない間もコンテンツを量産しながら情報発信をし続ける努力が必要になります。

デメリット2.コンテンツ発信の難しさ

メディア化というのは簡単ですが、商品のターゲットにマッチした顧客にリーチするコンテンツを発信し続けるのは大変です。

しかし、こういったコンテンツを大量のクラウドワーカーを安く使って作成するのは、DeNAが起こしたWelqのケースを挙げるまでもなく意味がありませんし、盗作や炎上のリスクを抱えてしまう事になります。

自社の商品の良さをを一番把握しているのは、自社の社員だという事をまず理解し、自分たちでその商品の魅力を伝えるコンテンツを作成し、そのコンテンツを読んだユーザーを顧客へと変える事ができなければ、メディアECとは言えません。

また、時間をかけて質の高い素晴らしいコンテンツを作っても、それが顧客にリーチするとは限りませんが、それでもコンテンツを発信し続ける事が必要です。

デメリット2.システム保守・コンテンツ保守の問題

メディアECサイトを構築する場合、ECサイトのシステム以外にWordPressと言ったメディアサイト構築のためのパッケージが導入されるケースが多く、伝統工芸ECサイト「WAYO」でもWordPressが導入されています。

このため、ECパッケージ以外のシステム保守が発生するのと、ECサイト側との連動をどのように行うのかを考えておかないと、全く別で運用を行う必要が出てきてしまいます。

また、作成されたコンテンツは資産化するのは確かですが、商品情報や価格が変更になった場合には、 常にコンテンツ内容の修正も必要になります。

体制が作れればメリットの方が大きい

このようにして見ていくと、メディアECサイト構築のデメリットは、メリット部分のキモであるコンテンツ作成の所に大きく影響されており、コンテンツ担当者に対する負荷は大きなものである事がわかります。

また、成果が出るまでには時間がかかるため、メディアECサイト自体の評価は構築した段階や公開して数ヶ月では定まらないという点は理解しておく必要があります。

しかし、メディアECサイトを構築して、コンテンツが資産化すれば、コンテンツを追加していく度にECサイトへの集客力は増していきますし、ソーシャルメディアも活用したメディア化を行えれば、顧客の囲い込みも進みます。

そのため、コンテンツ発信を長期に渡って行い続け、評価と改善を行い続ける運営体制がしっかり構築していけるのであれば、メディアECは導入するメリットが非常に大きなものがあります。

また、メディア化はメディアECだけでなく、純粋なオウンドメディアとしてブログを運用してECに送客する、という形でも勿論行えますので、自社においてはどういった形でメディア化を行うのがいいのかを検討して見てはいかがでしょうか?

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