【2024年版】モール型ECサイトの構築バリエーションと3つの必須機能

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普通のECサイトは、運営者と出店者が同じですが、モール型ECサイトの場合、楽天市場やAmazonマーケットプレイスのように、商店街やショッピングモールのように一つのECサイトに複数の出店者がしています。

ECサイトの構築を検討する際に、楽天市場やAmazonマーケットプレイスに出店するのを検討する、というのが多いと思いますが、モール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)を自社で構築して運用するという事も実はできます。

そこで、今回はモール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)を構築できるシステムについて見ていきましょう。

目次

モール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)とは?

モール型ECサイトとは、楽天市場やAmazonマーケットプレイス、ZOZOTOWNのように、1つのECサイトに様々な店舗が集まった、マーケットプレイスとも呼ばれる、売り手と買い手をつなげるインターネット上の取引市場です。

出店者は、決められた出店料を支払うことで、モール内に自社の店舗を出すことができます。

モール型ECサイトは一対多対一の関係性に最適

いまや、無料でECサイトが構築できるBASEやSTORESから、モール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)も 楽天市場やAmazonマーケットプレイスなど、ECサイトを始めるための選択肢は数多くあります。

しかし、ただ単に自社のECサイトを立ち上げるのではなく、マーケットプレイスサイト構築専用パッケージ CS-Cart Multi-Vendor を使った、複数の出店者を集めたモール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)へのお問合せが増えています。

通常のECサイトの場合には、販売を行う企業と購入者という一対一の関係性となっています。

一方、モール型ECサイトの場合、モールを運営する企業と複数の出店者、モールで買い物をする購入者、というように、一対多対一の関係性をシステムで実現する必要があります。

実際、こういった複数の関係者が集まった組織や団体は数多く存在しています。

例えば、農林水産物の販売・流通を担う農協・漁協などの団体、ふるさと納税を行っている地方自治体、地域の商店街や業界団体、スポンサーを複数抱えるスポーツチーム、グループ企業で社員を数多く抱える企業、ブランドを複数運営しているアパレル企業などです。

こういった企業や団体が、地域の特産品を産地直送やメーカー直送で販売したり、ふるさと納税の返礼品の販売をしたり、社員向けに福利厚生で商品を販売したり、といったことを行う場合には、モール型ECサイトが最適なのです。

そのため、今後は通常のECサイトだけでなく、自社運営型のモール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)も併せて増えて行くでしょう。

モール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)構築の4パターン

一対多対一の関係性をシステムにするには、モール型ECサイトが最適ではありますが、モール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)の構築については、さらに以下の4パターンに分かれます。

  1. 商品出品型
  2. 店舗出品型(テナント型)
  3. ふるさと納税型(マルチサイト型)
  4. クローズドEC型
商品出品形式
商品出品型マーケットプレイス
Amazonマーケットプレイスのように商品をマーケットプレイスに出品するパターン
店舗出店型マーケットプレイス
楽天市場やYahoo!ショッピングのように店舗毎に専用ショップが用意されるパターン
ふるさと納税型マーケットプレイス
地域ポータルやふるさと納税サイトのように注文があれば店舗に発送依頼を行うパターン
クローズドEC型マーケットプレイス
福利厚生で社員販売や職域販売のためクローズドのマーケットプレイスを構築するパターン

商品出品型

商品出品型のモール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)は、Amazonマーケットプレイスを思い浮かべると一番わかりやすいでしょう。

Amazon
Amazon

現在、Amazonでは、2種類の商品が販売されています。

  1. Amazon自身が仕入れて販売している商品
  2. Amazon以外の出品者が販売している商品

このうち、2番目の「Amazon以外の出品者が販売」するための仕組みが、Amazonマーケットプレイスになり、出品者はAmazonへ出品をしています。

出品者には専用の店舗はなく、商品データのみAmazon掲載され、受注があったら各出品者に通知が行きます。

同様に、商品出品型のモール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)の場合、運営企業のECサイトが一つあって、出品者はECサイトに商品を出品する形になります。

商品を購入するユーザーは、出店者から購入したというようりも、「Amazonで購入した」という認識になりますし、ユーザが複数出店者から商品を購入する場合でも、店舗毎で送料はかかるが精算は一括で、といったことも可能です。

店舗出店型(テナント型)

店舗出店型(テナント型)のモール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)は、楽天市場やYahoo!ショッピングのようなショッピングモールを思い浮かべていただくのがわかりやすいでしょう。

楽天市場では、トップページは楽天市場のポータルになっていますが、各出店者には個別の店舗と専用のURLが用意されています。

楽天市場
楽天市場

個別の店舗ですので、出店者自身が店舗を管理し、店舗のデザインから商品登録や受注管理、売上集計なども行います。

商品を購入するユーザーは、商品購入の際に楽天にログインをするため、商品出品型のモール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)と同様に、出店者から購入したというよりも「楽天市場で購入した」という認識にはなります。

しかし、楽天市場の場合、注文手続きにおいては個別店舗での処理となっており、メール配信なども個別店舗からとなるため、独自店舗としての意味合いが強くなっています。

このため、店舗出店型(テナント型)のモール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)の場合には、ビジネスモデルに合わせて、会員情報やポイント管理を共通化するのか、送料や決済を共通するかどうかについて、検討が必要となります。

ふるさと納税型(マルチサイト型)

ふるさと納税型(マルチサイト型)はのモール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)は、価格.comやふるさと納税サイトなどを思い浮かべていただくのがわかりやすいでしょう。

価格.comでは、カテゴリ―毎で出店者が大きく異なっていますし、百貨店がターゲットユーザーの購買層に合わせて出店企業を変えるといった場合では、同一のモール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)ではなく、出店者の属性に合わせた複数のモール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)を一つの管理画面で管理するのが便利です。

これは、国毎や言語毎にモール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)を分ける、という場合もありますし、ターゲット業界やターゲット企業毎に分ける、商材カテゴリごとにショップデザインを変えて運営といったケースも想定されます。

クローズドEC型

クローズドEC型のモール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)は、ベネフィット・ワンのベネ通販やリロクラブの福利厚生倶楽部、伊藤忠商事のシークレットモールに代表されるような福利厚生としてのクローズドなECサイトです。

ベネ通販
ベネ通販

これらは、従業員への福利厚生の一環としてECサイトを提供しているため、福利厚生を提供しているサービスの会員か、自社の社員に対してのみというように、クローズドなユーザーのみに提供されるところに特徴があります。

このため、販売されている商品の価格が全体的に安く提供されていることが多く、他では買えない限定商品や、型落ち品などの訳あり商品を取り扱っていることも多くなります。

これは、商品を提供する企業側にも「限定会員向け」ということで、一般流通向けとは異なる形で提供できるので、メリットが大きい物があります。

モール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)で必要な3つの機能

見てきたように、モール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)といっても3つのパターンがありますが、さらにモール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)では必須となる、3つの機能があります。

出品者管理

出品者プラン管理

出品者専用管理画面

出品者管理機能

モール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)では、通常のECサイトと異なり、出品者が必ず存在します。

そのため、出品者にモール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)に登録してもらう際に、無条件で登録が完了するのか、承認後に登録が完了するのか、といった出品者承認機能などを使い、出品者を管理する必要があります。

また、商品の登録についても出品者が行う事が多くなりますが、公序良俗に反する商品や反社会的な商品などをアップされることを防ぐために

出店料や手数料、出品できる商品点数などを定めた出品者プランを設定し、出品者を管理するための以下の機能が必要です。

  • 出品者店舗管理
  • 出品者店舗管理者管理
  • 出品者商品管理

出品者プラン管理機能

モール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)では、モール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)に出店する出品者に対して、出店料や取引手数料、商品点数制限などの機能を管理する必要があり、さらに販売で発生する手数料配分を、サイト管理者と出品者で行う必要があるため、以下の機能が必要となります。

  • 出品者プラン管理
  • 出品者入出金管理

さらに、出店料が徴収できなかった場合には、出品者の管理画面をブロックしたり、メッセージを送信したりといった機能も必要となります。

出品者向け専用管理画面

また、モール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)では、出品者向け専用管理画面が必要となります。

出品者は、マーケットプレイス型でも出品者自身が、商品を登録して、注文を請け、決済を行い、配送をする、というECサイトにおける一通りの対応は必要です。

そのため、出品者向け専用管理画面が必要となり、以下のような機能が求められます。

  • 出品者向け商品管理
  • 出品者向け注文管理
  • 出品者向け顧客管理
  • 出品者向け決済管理
  • 出品者向け配送管理

さらに、テナント型では、自社店舗へのアクセスを増やすために、以下の機能も求められます。

  • 出品者向けマーケティング管理機能
  • 出品者向けウェブサイト管理機能

モール型ECサイトに対応するサービスやパッケージ

このように、モール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)は一対多対一の関係性をシステム化するには大変便利であり、モール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)のバリエーション、さらに必須機能について見てきました。

ここからは、モール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)を構築する方法について見ていきたいと思いますが、主に以下の5つがあげられます。

  1. SaaSで構築
  2. モール型ECサイト構築パッケージで構築
  3. オープンソースECパッケージをカスタマイズして構築
  4. 有償ECパッケージで構築
  5. フルスクラッチで構築

SaaSで構築

SaaSとは、Software as a Serviceの頭文字を繋げた略称で、クラウドサーバにあるソフトウェアをインターネット経由でユーザーが利用できるサービスです。

基本的に独自のカスタマイズはできませんが、その代わりに月額での支払いによる低コストでスタートできるメリットがあります。

Arcadier

Arcadier
Arcadier

モール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)構築パッケージで構築

モール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)構築パッケージとしては、CS-Cart Multi-Vendorがあります。

CS-Cart Multi-Vendor
CS-Cart Multi-Vendor

CS-Cart Multi-Vendor は、カスタマイズ無しで、商品出品型、店舗出店型(テナント型)、ふるさと納税型(マルチサイト型)の全て対応可能で、3つの必須機能も網羅しています。

オープンソースECパッケージをカスタマイズして構築

モール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)の構築を、オープンソースECパッケージをカスタマイズして構築することもできます。

ただし、多くのモール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)には、上であげた必須となる3つの機能がありませんので、カスタマイズの範囲はかなり大きくなります。

  • 出品者店舗管理
  • 出品者店舗管理者管理
  • 出品者商品管理

有償ECパッケージで構築

オープンソースECパッケージと同じように、モール型ECサイトの構築を有償ECパッケージで構築することもできます。

ほとんどの有償ECパッケージのWebサイトでは、モール型ECサイト構築ができるライセンスを用意している、という形でアナウンスがされています。

しかし、実際には完全なモール型ECパッケージとして事前に用意されているのではなく、クライアント別に個別カスタマイズで対応しているため、実際に見積もりをしてみると CS-Cart Multi-Vendor とは金額感が一桁どころか二桁も異なるというのが一般的です。

EC-ORANGE Mall

有償ECパッケージ EC-ORANGEでは、モール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)を構築するEC-ORANGE Mallのページが用意されています。

EC-ORANGE Mall
EC-ORANGE Mall

ebisumart

クラウドECのebisumartでは、モール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)構築パッケージの案内はありませんが、ショッピングモール型サイトの構築についての案内ページが用意されています。

ebisumart ショッピングモール型サイトの構築
ebisumart ショッピングモール型サイトの構築

commerce21

有償ECパッケージのcommerce21では、カスタマイズ例としてモール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)のページが用意されています。

commerce21 自社ECモール運営・システム構築
commerce21 自社ECモール運営・システム構築

ecbeing for Mall

有償ECパッケージのecbeingでは、ECサイト構築のパターンとしてモール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)構築のページが用意されています。

ecbeing モール構築
ecbeing モール構築

低コストでモール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)を構築するなら選択肢は少ない

見てきたようにモール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)を構築するための方法の中で唯一、CS-Cart Multi-Vendor は、カスタマイズ無しでモール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)に対応しており、商品出品型、店舗出店型(テナント型)、ふるさと納税型(マルチサイト型)の全て対応可能で、3つの必須機能も網羅しています。

資金が潤沢にあり、開発期間も長く取れる場合には、必要とする仕様を出来る限り自由に実現できると言う点で、カスタマイズで対応するのはもちろんアリです。

しかし、コストを抑えながらスピード感を持ったモール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)の構築を行いたいと考える際には、 CS-Cart Multi-Vendor 以外でに対応は難しいのが現実でしょう。

リソース・シェアリングでは、商品数や規模、運営スタイルなど、御社のビジネスモデルに最適なモール型ECサイト(マーケットプレイスサイト)のご提案が可能です。

「モール型ECサイトを構築したいが、どのような設計や機能が必要かわからない」といった状態でもお気軽にご相談ください。

マーケットプレイスサイト構築専用パッケージ CS-Cart Multi-Vendor についてはこちらからご覧ください。

モール型ECサイトの構築方法については、以下の記事をご覧ください。

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