Facebook広告からの流入をGoogleアナリティクスで計測する方法

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Facebookは、日本国内で2,600万人が利用していると言われている、多くのユーザーが利用しているソーシャル・ネットワーク・サービスです。

そのFacebookが提供するFacebook広告は、他の広告媒体と比べて、詳細なターゲット設定が出来、クリック単価が安くなる事が多いため、他の広告よりも費用対効果が高くなる傾向があります。

しかし、折角広告をFacebook広告を出稿しても、広告効果を測定できなければ、有効性の判断ができません。

そこで、今回はFacebook広告からの流入をGoogleアナリティクスで計測する方法について解説します。

目次

Facebook広告とは?

Facebook広告とは、文字通りFacebookが提供する広告ですが、Facebookを利用しているユーザーにリーチできるだけでなく、Facebook広告には以下のようなメリットがあります。

高いターゲティング精度

Facebookを利用するユーザーは、実名で登録をしている方が大半です。

さらに、名前だけでなく性別や年齢、職業、住所などのデモグラフィックデータを自ら登録しており、いいねやシェアなどの行動からユーザーが関心があるものについて、Facebook側は把握をしています。

さらに、PCやスマートフォンといった異なる端末でも、共通のIDでログインをするため、端末に囚われずにユーザーの行動を把握しています。

Facebook広告 オーディエンスを編集
Facebook広告 オーディエンスを編集

このため、Facebook広告の配信にもこのデータが生かされて、ターゲットユーザーを設定する際に、精度の高い設定が可能になっています。

認知・検討・購買など目的に応じた広告設定が可能

Facebook広告では、広告を作成する際に「目標を選択」するようになっており、以下のものが用意されています。

Facebook広告 目的を選択
Facebook広告 目的を選択
  • ウェブサイトへのアクセスを増やす
  • ウェブサイトでの購入を増やす
  • Facebookページを宣伝
  • リードを獲得する
  • 問い合わせを増やす

このように、まずは商品やサービスを「認知をしてもらう」のか、「検討してもらう」段階なのか、具体的に「購入をしてもらう」ところまでを望むのか、といった目的に応じて広告を設定することができます。

幅広い広告フォーマット

Facebook広告は、Facebookだけでなく、InstagramやMessenger、Audience Networkの4つへ広告配信ができます。

特に、Instagramは日本国内で3,300万以上が利用していると言われており、Facebookよりも多くのユーザー数にリーチができます。

また、購買ステップや広告配信の目的によって、写真や動画などの広告形式や様々な広告フォーマットから最適な広告を選択することができるため、自社に最適な形で広告配信が可能となります。

このようにFacebook広告は、広告媒体としてメリットの多いものですが、広告を配信するからには正確に流入やコンバージョンを把握したいところです。

しかし、Googleアナリティクスで解析をする際に、Facebook広告で設定をしていないと、どの広告からの流入なのか判別がつかないため、別途設定をすることが必要です。

Googleアナリティクスで判別するにはパラメーターの設定が必要

Googleアナリティクスは、Google 広告とGoogleアナリティクスのアカウントをリンクして、Google広告で設定を行う事で、Google広告からの流入を自動で計測をしてくれます。

しかし、外部サイトへのバナー広告出稿やYahoo!広告、今回のFacebook広告などでは、アカウント連携はできませんので、出稿する広告にGoogleアナリティクスのパラメータを付与する必要があります。

Google Analytics:集客 > チャネル
Google Analytics:集客 > チャネル

Facebook広告からの流入をGoogleアナリティクスで計測する方法は2つ

Facebook広告からの流入をGoogleアナリティクスで判別するには、パラメータの設定によるトラッキングが必要ですが、それには2つの方法があります。

一般的なパラメータ設定によるトラッキング

一つ目は、手動でパラメーターを作成するか、Googleが公式に提供しているCampaign URL Builderを使ってパラメーターを設定する、Facebook広告以外の広告にも利用できる、 一般的なパラメータ設定によるトラッキング方法があります。

Campaign URL Builder
Campaign URL Builder

Facebook広告の広告マネージャよるトラッキング

もう一つは、Facebookの広告マネージャの機能をつかって、パラメーターを設定する方法です。

Facbook広告:URLパラメーター
Facbook広告:URLパラメーター

一般的なパラメータの設定方法

まずは、広告全般に使える一般的なパラメータを追加したURLを発行して、Facebook広告で使う方法について見ていきます。

UTMパラメータ

Googleアナリティクスのパラメータとは、以下のようにURLの後に「?」以降に記述されている文字や記号のことで、UTMパラメーターとも呼ばれます。

https://resource-sharing.co.jp/?utm_source=facebook&utm_medium=cpc&utm_campaign=test

このパラメータが付与されたURLからアクセスがあると、Googleアナリティクス側では設定された情報を取得できます。

UTMパラメータの種類と内容

UTMパラメータ種類送信するデータ詳細
utm_source必須参照元facebook、Yahoo、Google、Twitterなどの検索エンジン名やサイト名
utm_medium必須メディアリスティング広告なら cpc 、メルマガなら email 、バナー広告なら banner など、流入手段を記述することで判別できます
utm_campaign必須キャンペーン名ec_sale2021、summer_campaign_2021 などと記述することでキャンペーン名やプロモーションコードの判別ができます
utm_term任意キーワード設定することで、キャンペーンのキーワードや検索キーワードなどの判別ができます
utm_content任意広告のコンテンツ設定をすることで、広告のパターン複数パターン、メルマガやWebコンテンツ内リンクなどの判別ができます

上で示したURLの場合、以下のような内容を示しています。

  • Webサイト:https://resource-sharing.co.jp/
  • 参照元:utm_source:facebook(Facebook)
  • メディア:utm_medium:cpc(Click Per Cost:クリック保証型広告)
  • キャンペーン名:utm_campaign:test

しかし、これを手書きでやるのはかなり手間です。

そこで、 簡単にパラメーターを作成する方法として、Googleが公式に提供しているCampaign URL Builderを利用するやり方があります。

Campaign URL Builderでのパラメーター設定方法

Campaign URL Builderでのパラメーター設定を行うには、まずCampaign URL BuilderのURLにアクセスします。

Campaign URL Builder
Campaign URL Builder

Campaign URL Builderが開いたら、赤線で囲ったところは必須項目ですので、こちらに入力を行います。

Campaign URL Builderの下部には、各パラメータの説明が英語で記載がされています。

入力項目と該当するUTMパラメータ

入力項目名種類UTMパラメータ
Website URL必須WebサイトのURL
Campaign ID任意utm_id:キャンペーンID
Campaign Source必須utm_source:参照元
Campaign Medium必須utm_medium:メディア
Campaign Name必須utm_campaign:キャンペーン名
Campaign Term任意utm_term:キーワード
Campaign Content任意utm_content:広告のコンテンツ

必須項目にデータを入力すると、下部の「Share the generated campaign URL」にUTMパラメータ付きのURLが生成されますので、コピーしてFacebook広告の「ウェブサイトのURL」に張り付けます。

Facebook広告の広告マネージャでの設定方法

Facebook広告のURLパラメータでの設定を行う場合、まずFacebookの広告マネージャを開きます。

Facebook広告:クリエイティブ
Facebook広告:クリエイティブ

クリエイティブのエリアには、「ウェブサイトのURL」のエリアがあります。

Campaign URL Builderのパラメーターをそのまま貼り付ける

「ウェブサイトのURL」に、Campaign URL Builderで生成したURLをそのまま貼り付けてもトラッキングはできます。

Facebook広告:ウェブサイトのURL
Facebook広告:ウェブサイトのURL

URLパラメーターでUTMパラメータを作成する

また、「ウェブサイトのURL」の下にある「URLパラメーター」をクリックすると、「URLパラメーターを作成」がモーダルウィンドウが開きますので、そこでパラメータを設定することができます。

Facebook広告:URLパラメーターを作成
Facebook広告:URLパラメーターを作成

ただし、「URLパラメーターの作成」には必須項目の記載はなく、抜けがあると正しく計測ができませんので、入力時には注意が必要です。

入力項目名種類UTMパラメータ
ウェブサイトのURL必須WebサイトのURL
キャンペーンソース必須utm_source:参照元
キャンペーンメディア必須utm_medium:メディア
キャンペーン名必須utm_campaign:キャンペーン名
キャンペーンコンテンツ任意utm_content:広告のコンテンツ

URLダイナミックパラメーター設定による設定

Facebook広告の「URLパラメーターの作成」では、URLダイナミックパラメーターが利用できます。

URLダイナミックパラメーターとは?

URLダイナミックパラメーターは、広告を設定するときに入力した情報をパラメータの値に自動で反映してくれる機能です。

例えば、先ほどのURLを例に見てみましょう。

https://resource-sharing.co.jp/?utm_source=facebook&utm_medium=cpc&utm_campaign=test
  • ウェブサイトのURL:https://resource-sharing.co.jp/
  • キャンペーンソース:facebook
  • キャンペーンメディア:cpc

この3つは共通で、キャンペーン名やキャンペーンコンテンツが、出稿する広告などで異なる、ということが多いと思います。

この異なる部分を自動で作成できるのが、URLダイナミックパラメーターです。

URLダイナミックパラメータで設定できる変数

「URLパラメーターの作成」で、各項目が空の場合には、テキストボックスをクリックすると、URLダイナミックパラメーターの値の選択が開きます。

Facebook広告:URLパラメーターを作成
Facebook広告:URLパラメーターを作成

URLダイナミックパラメーターの選択できる値は、以下のようになっています。

自動入力する名前
キャンペーンID{{campaign.id}}
広告セットID{{adset.id}}
広告ID{{ad.id}}
キャンペーン名{{campaign.name}}
広告セット名{{adset.name}}
広告名{{ad.name}}
配置{{placement}}
プラットフォーム名{{site_source_name}}

例えば、キャンペーン名は {{campaign.name}} 、キャンペーンコンテンツは {{ad.name}} を選ぶと、自動で設定ができます。

Facebook広告の途中変更に注意

自動で値を設定してくれるため、非常に便利に見えるURLダイナミックパラメーターですが、広告の公開時に名称は固定かされます。

そのため、広告の公開後にキャンペーン名などを編集しても、パラメーターとしては反映しません。

そのため、最初に公開したキャンペーン名がURLダイナミックパラメーターでは引き続き使われるため、変更をしたい場合には広告を新たに作り直して対応が必要です。

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