競争力を持った「ニッチな要件」を実現するために: 多言語・多通貨対応はなぜ必要なのか?

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近年、インターネットの普及により、ECサイトの市場は国内に留まらず、世界へと広がっています。

しかし、海外展開を目指すEC事業者にとって、言語や通貨の壁は大きな課題の一つです。

「日本の商品やサービスを世界に届けたい」、 「海外のニッチな市場でビジネスを展開したい」といった想いを抱きながらも、「多言語・多通貨対応は難しそう」、「コストがかかりそう」と諦めてしまう事業者も少なくありません。

しかし、多様な顧客ニーズに対応し、ニッチな市場で競争力を高めるためには、多言語・多通貨対応はもはや必須の要素となりつつあります。

今回は、ニッチなECサイトの運営を成功させる上で不可欠な、多言語・多通貨対応の重要性と、その具体的な理由と事例、そして CS-Cart が持つ解決策を見ていきましょう。

多言語・多通貨対応とは?

多言語・多通貨対応とは、ECサイトやオンラインマーケットプレイスが複数の言語と通貨に対応し、国や地域に応じてユーザーが快適に利用できるようにする仕組みです。

多言語対応とは?

多言語対応とは、ECサイトのコンテンツやユーザーインターフェース(UI)を複数の言語で表示可能にすることです。

単に商品説明を翻訳するだけでなく、決済ページ、メール通知、エラーメッセージなど、ECサイトのあらゆる要素を異なる言語で提供することを指します。

例えば、日本のECサイトを英語、中国語、スペイン語に対応させることで、それぞれの言語を母国語とするユーザーがストレスなく買い物できるようになります。

多通貨対応とは?

多通貨対応とは、商品の価格を複数の通貨で表示し、ユーザーが選択した通貨で決済できるようにすることです。

例えば、日本円(JPY)で価格設定された商品を、米ドル(USD)やユーロ(EUR)での価格で表示し、ユーザーが自分の国の通貨で支払いを行えるようにします。

このように、多通貨対応は、海外のユーザーにとって為替計算の手間を省き、安心して購入できる環境を提供します。

多言語・多通貨対応が必要な理由

多言語・多通貨対応は、ECサイトのグローバル展開において、単なる「おまけ機能」ではありません。

以下に挙げる3つの理由から、競争力を高めるための重要な戦略的要素と言えます。

1. 顧客体験の向上と売上機会の最大化

母国語での商品説明や自国通貨での価格表示は、買い物に最も安心感を与え、購入意欲を高める重要な要素です。

多言語・多通貨対応により、ユーザーはサイトをスムーズに閲覧し、価格を直感的に理解できるため、購入へのハードルが大幅に下がります。

これは、顧客体験の向上に直結し、結果としてコンバージョン率の向上と売上機会の最大化に繋がりますし、特に高額商品では、現地通貨表示による価格の透明性が購買決定を後押しします。

事例:BENTO&CO.

BENTO&CO.
BENTO&CO.

株式会社BERTRANDが運営するBENTO&CO.は、日本の伝統的な弁当箱や和雑貨を世界100カ国以上に向けて販売しているECサイトです。

日本国内向けのドメイン(bentoandco.jp)とは異なる海外向けECサイト(bentoandco.com)を用意して全体を多言語化することで、日本の文化に興味を持つ海外のお客様が、商品の背景や使い方を深く理解できるようにしています。

また、自国通貨での価格表示により、為替計算の手間が省け、購入への心理的なハードルを大きく下げています。

2. グローバル市場への参入とニッチ市場での優位性確立

世界のEC市場は年々成長を続けており、越境ECは日本企業にとって大きな成長機会です。

多言語・多通貨対応があれば、国内だけでなく海外ユーザーもターゲットにできます。

また、大手ECサイトは、膨大な品揃えで汎用的なニーズに応えますが、特定の国や地域の文化に深く根ざした商品、あるいは特殊なニーズを持つユーザーに向けたニッチな商品は、大手サイトでは見過ごされがちです。

多言語・多通貨対応を通じて、特定の国や地域のユーザーに特化したマーケティングや商品展開を行うことで、競合が少ないニッチな市場で確固たる地位を築くことができます。

事例:GLOKEN

GLOKEN
GLOKEN

けん玉の世界大会も開催するなど、けん玉文化の普及にも力を入れている一般社団法人グローバルけん玉ネットワークが運営するGLOKENは、日本の伝統的なおもちゃ「けん玉」の海外向けECサイトです。

日本国内だけでなく、世界中でけん玉を楽しむファン層が増加しているというニッチな市場にいち早く着目し、ECサイトを英語に対応させることで、世界中のけん玉愛好家がスムーズに商品を購入できる環境を整備しています。

3. グローバルな信頼性の獲得とコンバージョン率(CVR)の向上

多言語・多通貨対応は、ECサイトがグローバルなビジネスを展開しているという信頼性をユーザーに与え、最終的にCVR改善にも直結します。

現地の言語や通貨に対応していることで、ユーザーは「このサイトは自分たちのことを理解してくれている」と感じ、安心して取引を行うことができます。

これは、ブランドイメージの向上にも繋がりますし、SEO的にも多言語ページを最適化することで、検索エンジン経由の集客力が上がります。

事例:Kamakura Shirts Global Online Store

メーカーズシャツ鎌倉
メーカーズシャツ鎌倉

高品質なビジネスシャツを製造・販売するメーカーズシャツ鎌倉株式会社が運営するKamakura Shirts Global Online Storeは、早くから海外展開に注力し、独自ECサイトで多言語・多通貨に対応しています。

「Made in Japan」の品質を求める海外ユーザーに向けて、英語で商品のこだわりやストーリーを丁寧に発信しており、特にサイズ表記を海外の基準に合わせたり、送料や関税を明確に表示しています。

これにより、ユーザーは購入前に総額を把握できるため安心して買い物を進められ、グローバルなお客様からの信頼を獲得し、高いコンバージョン率を維持しています。

汎用ECパッケージやサービスではなぜ難しいのか?

多くの汎用的なECパッケージやサービスは、国内市場をメインターゲットに設計されています。

そのため、多言語・多通貨対応はオプション機能として提供されるか、そもそも対応していない場合も少なくありません。

また、多言語・多通貨機能があったとしても、以下のような課題に直面することがあります。

  • 機能の制限:対応言語や通貨が限定されていたり、為替レートの自動更新機能がない、といった制約があります。
  • コストの増加:多言語・多通貨対応は、追加の有料プラグインや拡張機能、として提供されることが多く、カスタマイズや導入コストが膨らみます。
  • 運用管理の複雑さ:言語毎にECサイトを個別に管理する必要があったり、商品データの同期が手動だったり、通貨レート更新が煩雑であったりと、運用が煩雑になることがあります。
  • SEOの課題:多言語・多通貨に対応したSEO対策が不十分な場合、各言語の検索エンジンで適切に評価されなかったり、言語毎にSEO設定が必要であったりと、運用工数が増大する上、集客に苦労します。

これらの課題は、ニッチな市場で戦うEC事業者にとって、大きな足かせとなります。

特に、言語や通貨が頻繁に追加・変更されるようなビジネスモデルでは、汎用ECパッケージやサービスの限界を感じる場面が増えるでしょう。

CS-Cartなら多言語・多通貨を標準機能で実現

これに対し、CS-Cart は開発当初からグローバルなECサイト構築・運営を視野に入れて開発されているため、多言語・多通貨対応は、後付けのオプションではなく、標準機能として提供されています。

多言語対応の設定

CS-Cart で多言語対応の設定行うには、管理画面の左メニューから「基本設定 > 言語 > 言語」をクリック。

基本設定:言語:インストール済
基本設定:言語:インストール済

言語の設定画面で「設定可能な言語」のタブをクリックすると、インストールできる言語の一覧が表示されます。

ここで右上の「+言語の追加ボタン」を押すと、記載にない言語ファイルにアップロードも可能です。

基本設定:言語:設定可能な言語
基本設定:言語:設定可能な言語

インストールしたい言語の「インストール」ボタンをクリックすると、言語のインストールができます。

基本設定:言語:英語が追加
基本設定:言語:英語が追加

この場合、英語が追加されました。

CS-Cart の多言語機能は、予め用意された言語をインストールだけではありません。

  • 言語ファイルのダウンロードとインポートtranslate.cs-cart.comにアクセスし、希望の言語を見つけて、言語ファイルをダウンロードしてインストールすることができます。
  • 言語別のコンテンツ管理:商品名、商品説明、メタデータ、ブログ記事など、サイト内のあらゆるコンテンツを言語別に管理できます。これにより、各言語の文化やニュアンスに合わせた柔軟なコンテンツ戦略が可能です。
  • 自動翻訳機能との連携CS-Cart 公式のマーケットプレイスサイトには、AIをやGoogle翻訳を使って翻訳を行うアドオンが多数用意されており、新規追加したコンテンツの翻訳作業を効率化できます。
  • SEOへの配慮CS-Cart では、各言語別でURL構造やメタタグを最適化する機能が標準で備わっていますので、Googleなどの検索エンジンで各言語のページが適切に評価され、海外からのオーガニック検索トラフィックを増やせます。

CS-Cart の言語機能について詳しくは、 CS-Cart オンラインマニュアル > 基本設定 > 言語をご覧ください。

多通貨対応の設定

CS-Cart で多通貨対応の設定行うには、管理画面の左メニューから「基本設定 > 通貨」をクリック。

基本設定:通貨
基本設定:通貨

ここで、通貨の有効化と無効化ができます。

この画面では日本語がベース通貨となっていますので、次に設定をしたい通貨の名前をクリック。

基本設定:通貨:設定
基本設定:通貨:設定

ここで、アメリカドルの換算レートが110となっていますので、1ドル110円で計算をします。

これがECサイトやマーケットプレイスサイトに自動で反映されますので、3,000円で登録した商品は、自動で$27.27となります。

この CS-Cart の多通貨機能は、海外ユーザーの利便性を飛躍的に高めます。

  • 無制限の通貨設定:必要なだけ多くの通貨を追加できます。
  • 通貨別の表示設定:通貨記号の位置や小数点以下の桁数など、各通貨の慣習に合わせた表示設定が可能です。

CS-Cart の標準機能では、ベース通貨に対して、換算レートを設定して価格を自動算出しますが、CS-Cart 公式のマーケットプレイスサイトには、リアルタイムで価格を変動させたり、国別で商品価格を設定するアドオンも用意されています。

CS-Cart の通貨機能について詳しくは、CS-Cart オンラインマニュアル > 基本設定 > 通貨をご覧ください。

多言語・多通貨が必須のビジネスモデルではCS-Cartは非常に効果的

以下のようなビジネスモデルを考えている、あるいはすでに運営している事業者様にとって、CS-Cart は非常に効果的なECプラットフォームです。

1. 越境EC事業

日本の高品質な製品やユニークな商品を海外の消費者に直接販売する越境EC。

CS-Cart なら、世界中の消費者が母国語・母国通貨でストレスなく買い物できる環境を、迅速かつ低コストで構築できます。

2. 特定の国・地域に特化したEC事業

特定の国や地域(例:東南アジア、ヨーロッパなど)に絞って事業を展開する場合、その地域の言語や通貨に特化した専用のECサイトを構築することで、競合に対する大きなアドバンテージを得られます。

CS-Cart Store Builder UltimateCS-Cart Multi-Vendor Ultimate では、

3. 多言語・多通貨のマーケットプレイス事業

複数の出店者が参加するマーケットプレイスを運営する場合、出店者とお客様の両方がそれぞれの言語・通貨で取引できる環境は不可欠です。

マーケットプレイスサイトの構築ができる CS-Cart Multi-Vendor なら、この機能が標準で備わっています。

4. B2B(企業間取引)のEC事業

海外の取引先との商談や見積もり、請求書の発行など、企業間取引においても言語や通貨の壁は存在します。

CS-Cart は、B2Bに対応できる機能も充実しており、複数の通貨での取引をスムーズに行うことができます。

このように、ニッチな市場で競争力を高め、グローバルに事業を拡大するためには、多言語・多通貨対応はもはや避けて通れないテーマです。

汎用ECパッケージやサービスでは実現が難しいニッチな要件も、CS-Cart なら標準機能として提供されていますので、開発コストや運用負荷を抑えながら、顧客体験を最大化し、グローバルなビジネスチャンスを掴むことができます。

自社のビジネスモデルの強みを発揮する「ニッチな要件」持ったECサイトやマーケットプレイスサイトを、コストを抑えながら構築したいとお考えなら是非、CS-Cart をご検討ください。

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