MembersはWordPressでクローズドな会員サイトを構築できるがかなり簡易的

公開日: 2018/06/29
カテゴリー: WordPress
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WordPressには会員登録機能が標準で用意されていますが、クローズドな会員サイトを構築するためには標準機能では難しいため、Plugin(プラグイン)を使うのが一般的です。

しかし、クローズドな会員サイトを構築できるPlugin(プラグイン)は数多くあり、どれを選べばいいのか判断をするのが難しいものがあるため、今回改めて調査をしてみました。

調査に当たっては、企業がサービス利用者に向けクローズドな会員サイトを構築する事を想定した、以下の与件を設定して検証を行いました。

  1. 独自ログイン機能:ログインや新規登録、編集機能がWordPressのデフォルト画面とは別に作れるか
  2. 権限グループ管理機能:WordPressの既存権限グループ以外の権限グループを複数設定でき管理ができるか
  3. 権限グループ閲覧権限管理機能:権限グループ毎にメニューやコンテンツの閲覧が制限できるか
  4. 権限グループ編集権限管理機能:権限グループ毎に投稿や編集内容が制限できるか
  5. カスタマイズ:カスタマイズの自由度は高いか

特に、購入前ユーザーや購入後ユーザー、プレミアムユーザーなどの権限グループがあり、権限グループ毎に編集機能や閲覧できるコンテンツが設定できる事を重視しました。

ちなみに、WordPressが持つ既存の権限グループとは、管理者(administrator)、編集者(editor)、投稿者(author)、寄稿者(contributor)、購読者(subscriber)になります。

Members

最初に調査をしたPlugin(プラグイン)はMembersです。

Membersは、WordPressが持つ既存の権限グループに対するアクセス許可やブロックを編集しコントロールや新しい権限グループの追加ができるPlugin(プラグイン)。

Githubにあるreadme.mdA guide to the Members pluginに詳細な情報が掲載されています。

 
Plugin(プラグイン)名 アクティブ
インストール数
検証済み
最新バージョン
日本語対応 レビュー
平均点
Members 100,000+ 4.9.6 日本語非対応 4.8

主な機能

主な機能としては、WordPressが持つ既存の権限グループ以外に、独自の権限グループを追加、編集ができる機能、設定した権限グループに詳細な権限を付与できる機能、特定の権限グループにしかアクセスできないコンテンツを設定する機能、固定ページや投稿に対して個別に表示できる権限グループを設定できる機能があります。

Plugin(プラグイン)の設定画面は以下のようになっていますが、このPlugin(プラグイン)を無効にしたりアンインストールしたりすると設定が消える点には注意が必要です。

Your roles and capabilities will not revert back to their previous settings after deactivating or uninstalling this plugin, so use this feature wisely.

設定 > Members > General

Roles and Capabilities(権限と機能)
 Role Manager:Enable the role manager.(権限マネージャーの機能を有効にするかどうか)
 Multiple User Roles:Allow users to be assigned more than a single role.(権限グループに複数の役割を与えるかどうか)
 Capabilities:
  Denied capabilities should always overrule granted capabilities.(拒否された機能は常に無効)
  Show human-readable capabilities when possible.(可能な時は人間が読める機能は表示)
Content Permissions
  Enable the content permissions feature.(コンテンツの許可機能を有効にする)

 Error Message:エラーメッセージ
Sidebar Widgets:サイドバーに外観からウィジェットを追加できるようにできます。
 Login Widget:Enable the login form widget.(ログインフィーム・ウィジェットを有効にする)
 Users Widget:Enable the users widget.(ユーザー・ウィジェットを有効にする)
Private Site
 Enable Private Site:Redirect all logged-out users to the login page before allowing them to view the site.(Webサイト全体をクローズドサイトにして、ログインしていないユーザーはWordPressのログイン画面にリダイレクト。)
 REST API:Require authentication for access to the REST API.(REST APIへのアクセス認証を必要とする。)
 Disable Feed:Show error message for feed items.(feedにはエラーメッセージを表示。)

会員管理機能はWordPressの機能となりますので、独自のログイン機能はありません。

権限グループの追加

Membersは、WordPressが持つ既存の権限グループ以外に新たに権限グループを追加できる機能として「Add Role」機能があります。

追加したロールについては「Edit Role」で編集もでき、権限グループに対して、General、投稿、固定ページ、メディア、Taxonomies、Appearance、Plugins、Users、Custom、Allの形で、権限グループに対して閲覧や編集権限の設定が詳細に行えます。

このため、与件における2.権限グループ管理機能、4.権限グループ編集権限管理機能について設定は可能です。

コンテンツの閲覧制限

コンテンツの閲覧制限については、投稿や固定ページに「Content Permissions」で表示対象としたい権限グループにチェックを入れると、該当権限グループのみがそれぞれのコンテンツを表示できるようになります。

このため、与件における3.権限グループ閲覧権限管理機能は設定可能です。

カスタマイズ

Membersは、ショートコードを利用する事ができます。

例えば、以下のコードを書く事で、編集者(editor)のみにコンテンツを非表示にできます。

また、新しい機能を以下のような形で、Plugin(プラグイン)やTheme(テーマ)の形でEdit Rolesの機能として追加をすることができます。

このため、5.カスタマイズについてはかなり自由度があると言えますが、実際に詳細な設定を行うためにはかなり手を入れる必要があります。

その他

有償Plugin(プラグイン)が別途用意されており、設定 > Members > Add-Ons から追加ができます。

また、課金の仕組みについては標準で用意されていないため、WooCommerceWooCommerce Subscriptisonsなどを使った独自の構築が必要です。

総合評価

Membersは、Plugin(プラグイン)をインストールして、投稿や固定ページにContent Permissionを設定するだけでクローズドサイトが簡単に構築できます。

また、WordPress標準の権限グループ以外にも管理画面で権限グループを追加でき、個別の権限設定が詳細にでき、ショートコードを使ったカスタマイズも可能です。

しかし、与件に当てはまっているかを見てみると、1.独自ログイン機能がないためいかにもWordPressで作られた感は否めないのと、5.カスタイム自由度はありますが、企業で利用する場合には標準で用意されている機能だけではかなり物足りないため、大幅な独自対応が必要です。

そのため、見た目などはあまり気にしないが、できるだけ簡単にクローズドな会員サイトを構築したい、というケースには便利ですが、企業がクローズドサイトを構築する場合には物足りないものがあります。

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